いつの時代も、日本で愛されてきたそば。
各地にたくさんのご当地そばがあります。
なかでも日本三大そばは、とても有名ですね。
ポイント
- 岩手県:わんこそば
- 長野県:戸隠そば
- 島根県:出雲そば
有名なそばのある地域は、消費量も多いものなのでしょうか?
日本で一番そばを消費しているのはどこなのか、気になりますよね。
この記事では、そばの消費量をランキング形式にして上位3位をご紹介しています。
果たして日本三大そばはランキングに入っているのでしょうか・・・?!
ランキングご紹介の前に
ランキングを作るにあたり、総務省統計局の家計調査を参考にしました。
この調査では、そばとうどんの消費量は合算となっています。
残念ながら、そば、うどんの個別での消費量はデータがありません。
そこで、次の2つもランキングの指標にし、そばとうどんのどちらが優勢かを判断しています。
※2つ以上の市が調査の対象になっている県は、より上位にある市のみを当記事のランキングに採用しています。
第3位:長野市|信州そばが強い!
そばの消費量ランキング第3位は、信州そばが有名な長野市です!
1位だと予想していた方も多いのではないでしょうか。
では、長野市の消費量を見てみましょう。
ポイント
- 生うどん・そば:11,756g(全国14位)
- 乾うどん・そば:5,394g(全国3位)
- 合計:17,150g(全国6位)
ちなみに、長野県は作物としての「ソバ生産量」でも第2位。
地元で栽培したものが、地元で食べられていることがよく分かりますね。
また、人口10万人あたりのそば屋店舗数は、見事に全国1位です。
ところで、「信州そば」とは長野県のご当地そばの総称であることはご存知ですか?
信州そばにはたくさんの種類があるんですよ。
信州そばの種類
- 早そば
- 凍りそば
- 戸隠そば
- 木曽そば
- 安曇野そば
- 行者そば
一部をご紹介しましたが、まだ他にもあります。
その中でも特に有名なのが「戸隠そば」。
日本三大そばのひとつですね。
戸隠そばの主な特徴は、次のとおりです。
- そばの甘皮ごと挽いたものを使う(挽きぐるみ)
- 薬味は辛味大根(戸隠大根)
- 水をあまり切らない
- 地元の竹でつくられたざるに、5つに分けて盛る(ぼっち盛り)
ピリッとしたつゆとそばの豊かな香りは、やみつきになります。
第2位:京都市|ご当地にしんそばで有名
第2位は、「にしんそば」が有名な京都市です!
ポイント
- 生うどん・そば:13,827g(全国3位)
- 乾うどん・そば:3,887g(全国15位)
- 合計:17,714g(全国5位)
実は京都では、そば屋とうどん屋の店舗数は拮抗しています。
- そば屋店舗数:全国16位
- うどん屋店舗数:全国15位
京都には、「にしんそば」と「宇治抹茶そば」の2つものご当地そばがあります。
このことから、そば消費量ランキングでの第2位としました。
京都では、にしんそばで年越しをする家庭も多いようです。
地域に根付いたご当地そばなんですね。
にしんそばを発案したのは、「松葉」という明治から続く名店です。
京都の人が貴重なタンパク源としていた「身欠きにしん」。
これとそばを合わせ、栄養バランスのとれた名物料理が誕生しました。
そしてもう1つのご当地そばが「宇治抹茶そば」。
考案したとされるのは、抹茶の名店「伊藤久右衛門」です。
抹茶スイーツのイメージが強いですが、そばも人気がありますよ。
第1位︰山形市|そば王国!
第1位は、「そば王国」とも言われる山形市です!
ポイント
- 生うどん・そば:11,714g(全国16位)
- 乾うどん・そば:7,57g(全国1位)
- 合計:18,771g(全国3位)
日本三大そばには入っていませんが、そばを語る上で山形そばは外せません。
そばの店舗数も多く、人口10万人あたりでは長野県に次ぐ全国2位。
また、山形には17もの「そば街道」や「そばの郷」があり、観光名所となっています。
山形そばの特徴は次のとおり。
- 硬めで太い麺
- コシが強い
- デンプン質を多く含み、のどごしがよい
そして、山形そばの伝統的な食べ方といえば「板そば」。
板でできた大きな器に、2~3人前のそばが盛られているのが特徴。
その昔、村山地方では農作業の節目に、お酒と大きな長板に盛り付けたそばを振舞ったそうです。
これを「そば振る舞い」と言い、板そばのルーツとなりました。
まとめ
日本三大そばのひとつである、戸隠そばを有する長野市は第3位という結果でした。
ではあとの2つ、わんこそばと出雲そばの結果はというと・・・
- 岩手県盛岡市:14,293g(全国20位)
- 島根県松江市:13,089g(全国27位)
う〜ん、有名だからといって、消費量が特別多いわけではないのですね。
日本を代表するそばであることに変わりはないので、いつかは地元で食べてみたいですね。