日本三大蕎麦の一つである、わんこそば。
このわんこそばは、大食い・早食いの代表例としてもよく知られています。
「大食いの人だったら、一体どれだけ食べてしまうんだろう」
気になりますよね。
わんこそば大会や記録についてまとめました!
わんこそばの主要競技会
わんこそばの競技会は、規模の大きいもので2つあります。
- わんこそば全日本大会
- 全日本わんこそば選手権
この2つです。
競技会によってルールが微妙に違うため、記録を単純に比較することはできません。
概要や条件を細かく見ていきましょう。
1.わんこそば全日本大会
1957年、岩手県花巻市の嘉司屋というお店で「わんこ相撲冬場所」という競技会が開催されました。
この競技会が名称を変え、ルールが代わったものが、わんこそば全日本大会です。
ゆうに60年以上の歴史を誇る競技会として存続しています。
わんこそば全日本大会のルール
- 制限時間:5分
- 1杯あたり:10g
- 判定:食べた蕎麦の杯数
わんこぞば全日本大会の歴代記録
- 記録保持者:不明
- 記録:258杯
(2580gかけそば約26杯分)
※かけそば1杯100gの場合
毎年2月11日の「わんこそばの日」に開催されています。
出場登録は12月初旬から1月初旬まで受付けているので、興味のある人はぜひ登録を!!
参考
2.全日本わんこそば選手権
1986年より岩手県盛岡市で始まったものです。
花巻市の「わんこそば全日本大会」よりも歴史が浅く、観覧数も少ないのですが・・・
制限時間が長い分、記録が伸びやすく、歴代記録は信じられない量です。
花巻市の大会は『早食い』要素が強く、盛岡市の大会は『大食い』要素の強い大会といえます。
全日本わんこそば選手権のルール
- 制限時間:15分
※ルール変更により過去には時間無制限もあり - 1杯あたり:15g
- 判定:食べた蕎麦の杯数
全日本わんこそば選手権の歴代記録
- 無制限(上限60分):1996年 中嶋博文さん 559杯
(8385gかけそば84杯分)
※かけそば1杯100gの場合 - 時間15分:2000年 岸義行さん 451杯
(6765gかけそば68杯分) - 女性最高(45分):菅原初代さん 480杯
(7230gかけそば72杯)
かつて、時間無制限ルールがありました。
当然、とんでもない記録がでたわけです。
中嶋博文さんの559杯が、盛岡市の全日本わんこそば選手権の最高記録になります。
中嶋さんは過去に「笑っていいとも!」の大食い企画にも出演したことがあり、ニューヨークのホットドッグ早食い選手権で3連覇を達成したこともある強者です。
現在のルールは制限時間が15分へ変更されています。
この制限時間での記録保持者は、岸義行さんです。
- 皇帝(TVチャンピオン)
- 大食い界のドン
- 霊長類最強の胃袋(フードバトルクラブ)
などの異名を持つ岸さんは、「大食い」を日本に広めた立役者の一人です。
そして、女性最高記録を持つ菅原初代さんは、「魔女」の異名を持つことでも知られていますね。
痩せた体型からは想像のできない大食いでメディアにもたびたび登場しています。
さらに彼女はこの大会で前人未踏の3連覇を達成しています。
しかもこの大会、前年度優勝者は5分のハンデ戦、つまり制限時間10分での挑戦となります。
その状況で3連覇、かつ年々記録を更新するという驚異の胃袋です。
わんこそばの世界記録(ギネス)は?
わんこそばの世界記録を調べるべく、ギネスのHPを調査してみました。
・・・ですが、残念ながら、わんこそばでは、ギネスの登録がされておりませんでした。
しかし、「わんこそばの世界記録はおそらく日本記録だろう!」ということで、日本での記録から世界記録を予想してみました。
わんこそばの記録は『○○杯』と書かれていますが、1杯の量や制限時間などがお店によって異なります。
そのため単純に杯数で比較はできません。
日本の二大競技会での記録は?
制限時間が異なるため、単純比較はできませんが、限界まで食べられる量で考えると・・・
おそらく制限時間なしの歴代1位、中嶋博文さん(8385g)が公式競技会では最強ではないかと思います。
ネットでわんこそばの世界記録と調べると
大食いアイドルの、もえあずさんが『わんこそば日本記録達成☆』というブログ記事をアップしています。
参考
実際の映像がコチラ。
す、清々しいほどの食べっぷり・・・
一体、その細い体のどこに・・・
しかし、もえあずがグルメや大食い番組ではなく、普通にアイドル活動で出てくると違和感あるの私だけ?(笑)
どうでもよいかw
話を戻しましょう。
この記録によると700杯ですが、1杯の重さなどはハッキリわかりません・・・。
記録を達成した「わんこそば大娯(閉店)」について調べてみると、15杯でもりそば1人前相当らしいです。
もりそばは大体100~150gが1人前であることが多いことから推定すると、わんこそば1杯あたり10g程度と考えられます。
この場合は、約7,000gということになり、中嶋博文さんには及ばず、菅原初代さんといい勝負ということですね。
もし、このg数が15g換算であれば、10,500gということになり、名実ともに前人未到・歴代最高世界記録と言っても良いのかも知れません。
さらに調べるととんでもない記録が!?世界記録はこれだ!
2001年TVチャンピオン開催のネイサンズホットドック早食い大会の日本予選において・・・
あの小林尊さんが 9,675g食べています。
しかも、わずか12分で!
中嶋博文さん(8385g)は時間無制限(上限60分)での記録だったのに対し、わずか12分で1kg以上の多く食べているという驚愕の記録です。
その時の動画が転がっていました。
※公式じゃないので、削除されたらごめんなさい。
私が調べた限り、小林尊さんの【12分で9675g】(1杯15g換算で645杯、1杯10g換算で967杯)が、わんこそばの日本記録、すなわち世界記録と言って間違いないと思います。
ちなみに小林尊さんは、中嶋博文さんが3連覇を達成したニューヨークのホットドッグ早食い選手権で、6連覇を達成しています。
しかも倍以上の量を食べています(汗)
そしてホットドッグでギネス登録もされています。
ホットドッグの大食いで一躍有名になったあの人が小林尊さんです。
過去に中嶋博文さんが小林尊さんのことについてインタビューを受けた際には・・・
「同じ時代じゃなくて良かった」と語っているほど、次元の違うフードファイターのようです。
え!?小林尊のわんこそば記録は間違い!?
ただし、少し疑問が残るのは・・・
わんこそばの量を、1杯25g換算にしている点なのです。
上記した通り、公式大会2つでは、10gないし15gがルールとなっています。
小林尊通常サイズの645杯相当(12分)-387杯
2001年TVチャンピオン開催のネイサンズホットドック早食い大会日本予選にて。 9,675g完食。通常は15グラムのところ、より大盛りの25グラムのわんこ蕎麦を387杯。引用:ウィキわんこそばより
「別にTVの企画なんだから、グラム数違う大盛りにしてもいんじゃね?ウィキにも書いてあるじゃん?」
確かに、そうは思うのですが・・・
しかし、実際に動画を見てみると、解説の流れでおかしな点に気付いてしまったのです。
それが、この部分。
まったくもって大盛りなどではなく、めっちゃ普通の量やんけ。
公式ルールにおける、一杯10g~15g換算を15杯と考えると、もりそば一枚150g~225gとなります。
10g~15g×15杯=150g~225gということです。
※むしろ15g換算でも大盛りになってしまう。
これを25g換算で考えてみたら?
25g×15杯=375g
そんなクソ大盛りなもりそばはどこにもありません。
つけ麺じゃないんだから(笑)
それに、ちゃんと動画を見てみると、「大盛りである」などということは一切語られていません。
見た目的にも普通ですしね。
ということは、どういうことかというと・・・・
『麺の重さだけではなく、つゆの重さも含んだグラム数である』と言えるのではないでしょうか。
それを裏付けるように、解説を良く聴くと・・・
「つゆにくぐらせたお椀いっぱいの重さは~」
と解説しています。
その解説は、この0:14くらいから。
小林尊さんのわんこそばの正確な記録は
この考察をもとにして、小林尊さんの食べたグラム数を計算し直すと・・・
10g~15g×387杯=3,870g~5,805gということになる訳です。
ここで改めて歴代公式記録と並べてみましょう。
ポイント
- 無制限(上限60分):1996年 中嶋博文さん 559杯(8385g)
- 時間15分:2000年 岸義行さん 451杯(6765g)
- 女性最高(45分):菅原初代さん 480杯(7230g)
- 時間12分TVチャンピオン:小林尊さん 387杯(3870g~5805g)
あの、もちろん、人間離れした、とんでもない記録だということは承知の上なのですが・・・・
めっちゃ普通の記録ですよねw
時間制限が近い、岸さんの記録とほぼ同一ペースであることが見て取れます。
真の世界記録はダレ?
上記、考察をもとに考えると・・・
公式記録では中嶋博文さんの559杯(8,385g)が最高記録と言えるでしょう。
非公式の最大記録としては、もえあずさんの700杯(7,000g~10,500g)が最高記録と言えますね。
一般的な平均杯数は?
ちなみに一般的な平均杯数は1杯の量にもよりますが、60-80杯程度と言われることが多いようです。
そして100杯を超えると、記念品が貰えるお店が多いことから、一般人の目標は100杯といったところでしょうか?
・・・そう考えると記録保持者の人って、如何に人間離れしているかがわかりますね。
まとめ
わんこそばは、おもてなしの料理が起源で、本来は大食いするためのものではありません。
しかし競技会やTV番組の影響により、大食い・早食いのイメージが定着しました。
一般人の平均は60-80杯程度と言われることが多いですが、100杯で記念品を贈呈するお店も多いことから、一般人の目標は100杯ではないでしょうか?
ちなみに世界記録は、一般人平均の10倍ぐらいです。
10人がかりで大食い勝負したら勝てる・・・のか?