「今日は何を食べようかな」と街を歩いていると、自然と目にとまる「讃岐うどん」の看板。
讃岐うどんと言えば、うどんブランドの代名詞ですよね。
知らない人を探す方が大変かも・・・。
そのくらい有名な讃岐うどんですが、うどんブランドと言えば他には何をイメージしますか?
「日本三大うどん」として讃岐うどんの他に2つ、どこが候補にあがるでしょうか。
残りの一つが実は・・・
日本三大うどんの有力候補は6種類!
日本三大うどんとは言っても・・・
誰もが「ああ、あの3つね」と納得する結果にはなりません。
実は日本を代表するうどんブランドは6つあるんです!
(これじゃ六大うどんですよね(笑))
日本三大うどんは明確にコレ!と決まっていないのです。
製法や歴史、麺の特徴で候補にあがるのは6つ。
6つの中でも、うどんの研究をしている日本うどん学会によれば、
当確
- 讃岐うどん(香川県)
- 稲庭うどん(秋田県)
この2つは当確の見方が強いようです。
知名度を考えれば当然の結果ですよね。
参考
そして残る一枠を狙い、しのぎを削っているのが
熾烈な戦い
- 五島うどん(長崎県)
- 氷見うどん(富山県)
- 水沢うどん(群馬県)
- きしめん(愛知県)
こちらの4つです。
当確の讃岐うどん、稲庭うどんと他の4つは何が違うのでしょうか。
各種類の特徴を解説していきます。
讃岐うどんの特徴と知名度の理由
讃岐うどんは何といってもコシのあるもちもちとした弾力の食感が特徴。
この食感は「手打ち製法」により生み出されます。
手打ち製法は、小麦粉をねりあげた生地をこねて踏み、平たく伸ばして包丁でトントン切って麺を作ります。
それにしても、讃岐うどんは何故ここまで有名になったのか。
その理由は「うどん消費量が日本一であること」が大きいことでしょう。
「うどん県」とまで言われる香川県民への調査では「9割もの県民が毎週うどんを食べている」という驚きの結果が出ています!
うどんを食べねば香川県民にあらず、なんて言われてしまいそう・・・。
さらに、讃岐うどんが更に有名になったもう一つの理由があります。
は、香川産でなくても讃岐うどんという表記で販売できてしまうことです。
「え?讃岐うどんって香川産のうどんのことを言うんじゃないの?」
そう疑問に思う方も少なくないでしょう。
名産、特産、本場、名物、などと表記する場合は規制がかかります。
しかし上記の名称を表記せず「讃岐うどん」という名称だけで販売することは規制されません。
なんだか・・・有名が有名を呼んでいる感じ・・・。
たくさん出回りすぎるとブランドイメージも低下してしまいそうですよね。
どうりで同じ讃岐うどんという名前でも、全く違うものがあるわけです。
稲庭うどんの特徴と知名度の理由
稲庭うどんはツルっとしたそうめんのようなノド越しが特徴の干しうどん。
このノド越しは「手延べ製法」によって作られます。
手延べ製法は、小麦粉をねりあげた生地を長い棒のような形にして、何度も両方から引き伸ばします。
繰り返し引き伸ばし続けることで、細い麺ができあがります。
稲庭うどん独特の製法として「ひねりながら練る」ことで、麺が気泡により中空になるために滑らかな食感が得られるようです。
稲庭うどんは340年以上前に始まったと言われており、その歴史の古さから日本三大うどんに当確するほど認知されていると言えそうですね。
五島うどんの特徴と知名度
長崎県五島列島のうどんです。
五島うどんも製法は稲庭うどんと同じ「手延べ」です。
最大の違いは、五島の特産である食用の椿油を塗布しながら、手延べ製法を展開していくことです。
油を塗布し熟成させてから乾燥することで、コシが強く切れにくい五島うどん特有の麺に仕上がります。
しかし、先のふたつに比べると、どうしても知名度は低いですよね。
地元でないと、なんとなく見かけたことはあるかな?くらいですね。
氷見うどんの特徴と知名度
富山県氷見市のうどんです。
五島うどんと同じく手延べ製法ですが、五島うどんと違い油は塗布しません。
氷見うどんの特徴は以下の通り。
- うどん生地をねりあげ手打ちのコシを出し
- 最後まで手作業で手間暇かけて手延べで作る
手延べの滑らかさと手打ちのコシを合わせもつ「幻のうどん」と呼ばれることもあります。
五島うどん以上に現地以外では見かけないかもしれません。
水沢うどんの特徴と知名度
群馬県渋川市の水澤寺近辺のうどんです。
参拝客向けに提供されたことが始まりとされています。
製法は手打ち。
稲庭うどん、五島うどん、氷見うどんと手延べが続きましたが、手打ちうどん再登場です。
水沢うどんで有名な群馬県は、うどん消費量も日本で三位にランクインしています。
日本三大うどん最後の一角に最も近い、なんて言われることも。
上位2つが強すぎますが・・・。
きしめんの特徴と知名度
日本三大うどん6番目の候補、最後は愛知県のきしめんです。
え?きしめん?
きしめんって・・・うどんなの?
乾麺については、日本農林規格(JAS)の『乾めん類品質表示基準[1]』にて「幅を4.5mm以上とし、かつ、厚さを2.0mm未満の帯状に成形したものにあっては「干しひらめん」、「ひらめん」、「きしめん」又は「ひもかわ」と記載することができる。」と分類されている。
うーん、ちょっと説得力に欠けるかな?(笑)
「うどんとは製法上ほぼ同じだが規格が違うもの」
ってことですよね。
まぁ、うどんと言えなくもない・・・のか?
なお乾麺は幅や厚さできしめんの表記が規制されていますが、生麺や茹で麺では「きしめんっぽい形状」であればきしめんと表記していいらしいです(笑)
確かに知名度はありますが・・・
三大うどんに含めるとなると、ちょっと怪しいですよね。
まとめ
全部まとめて日本六大うどんでもいいのではと思ってしまいますが(笑)
うどん消費量が多い水沢うどんが有力でしょうか。
たくさん食べられているのは、味が認められているとも考えられますしね。
どのうどんも特徴があって美味しいですから、順番に試していきたいですね^^