ざるそばなどを注文すると、後から出される「そば湯」
飲んだことがない人という方には、是非おすすめしたい飲み物です。
そば湯は、そばをゆでた時のお湯で、そばの栄養がしっかり溶け出ているので、ぜひ一緒に飲みたいもの。
そんなそば湯の嬉しい効果と美味しい飲み方をまとめてみました!
そば湯の栄養効果
そばには、ポリフェノールの一種ルチンや食物繊維、各種ビタミン類など、体に良い栄養分がたくさん含まれています。
現在、認められている効果としては・・・
- 高血圧や動脈硬化の予防
- 血液をサラサラにして血流を改善
- 食欲不振や冷え性
- 便秘などの改善
- デトックス作用
- etc
そばをゆでた時、これらの貴重な成分がお湯に溶け出してしまうのです。
だから、昔からそばを食べた後、その「ゆで汁=そば湯」を飲むことで、そばの有効成分を追加で補っていたわけです。
一説には、そば処の信州では・・・
胃腸の調子が良くない時に、そば湯を飲むと元気になるとまで言われています。
それがそば食と共に各地に伝播して、当時の江戸でも「そば湯」を飲むことが流行。
そのまま、そば文化として定着したといわれているそうです。
そば湯の飲み方
そば粉と、つなぎや打ち粉に使われた小麦粉が溶けたお湯です。
香りはしますが基本的に味はありません。
ですから、そばを食べた後のつゆを割って飲むのが一般的です。
そば専門店などでは、湯桶または湯筒(どちらも「ゆとう」と読む)と呼ばれる木製の漆塗りの器に入れて出てきます。
飲み方自体に「こうしなければならない!」といったルールがある訳ではないので、それぞれの好みでOK。
そば湯だけをストレートで飲む方がそばの風味がわかって良い、という声もあります。
(そば粉とつなぎの割合によって、そば由来の風味や有効成分の量は変化します)
また、わさびやネギなど薬味を加えて飲む人もいます。
そば猪口に残ったつゆを、そば湯で割っただけでは味が濃いので、別でそば湯用のそば猪口をもらって、好きな濃さに割って飲むという人もいます。
自宅でもそば湯は飲める?
栄養満点のそば湯。
自宅でそばをゆでる場合の乾麺でもそば湯ができます。
ただし、こちらは塩分が高い場合が多く、あまり美味しいものでもありません。
また、生麺・半生麺などでも、そば粉の割合の高いそば(十割そばや二八そばなど)でないと、そばの体にいい成分があまり期待できないので要注意です。
その他の飲み方
めんつゆと一緒に飲む以外でも飲み方は様々あります。
- 焼酎のそば湯割り
- 甘酒のそば湯割り
- そば湯鍋
- そば湯スープ
- そば湯粥
- そば湯味噌汁
後半は一見、とんでもなレシピに見えてしまいますね(笑)
自宅でやるレシピですから、実際にやってみる時は塩分に注意しながらにしましょう。
参考
そばを食べずにそば湯だけ楽しむ方法
そば湯好きの方なら・・・
「蕎麦は要らないから、そば湯だけ飲みたい!」
そんなこともあるかもしれません。
実は、そんな時、手軽に作れるのが『そば粉で作るそば湯』です。
今は、そば専門店のネット通販などで手軽に入手できますし、そば湯に合うそば粉もあります。
そばの挽き方や製粉方法など種類も多いので、自分の気に入ったものを探してみるのも楽しそうです。
実際の作り方
そば粉を水によく溶かし、混ぜながら弱火でじっくり過熱して沸騰手前まで加熱します。
強火で加熱すると固まってしまうので、焦らずゆっくり、が大事です。
これなら、つなぎや打ち粉に使われる小麦粉との割合や塩分、小麦粉のカロリーなども気にせずに済みます。
また、純粋にそばの栄養や有効成分が摂れるので、多少の手間はあるものの、おすすめですよ。
まとめ
美味しく楽しめて、健康にも期待が出来るそば湯。
少々面倒ではありますが、自宅でそば粉をといてみるのも面白いかも知れませんね!