5823億円。
これが何の金額かわかりますか?
2016年度、国内メーカーが生産した【即席麺の総売上金額】です。
ちなみに小売価格ではなく、卸価格なので、実際にはもっと大きな金額が動いています。
いまいちピンと来ない金額ですが、個数に直すと58億食です。
世界の人口が約70億人なので、全世界の8割以上の人に行き渡るぐらいの即席麺を、日本メーカーが作っているということです。
すごくないですか?
そしてこの即席麺に関しては、日本国内では4社が圧倒的シェアを誇る寡占状態です。
今回は、この売上シェアについて、まとめていきますよ!
あわせてチェック
ランキングについて
冒頭に述べた売上金額については、一般社団法人 日本即席食品工業協会のデータを参考にしています。
参考:http://www.instantramen.or.jp/index.html
この総売上金額から主要メーカーのシェアを算出しています。
各メーカーの売上は、各メーカーIR情報と会社情報を基にしています。
ランキングは国内売上として計上されているデータを参考にしているため、海外売上も含めた場合のランキングは、本結果と異なる可能性があります。
数値精度についてはご愛敬でお願いします(笑)
第4位:エースコック
- 売上高:522億円(2016年度)
- シェア:約9%
第4位は【エースコック】です。
コックの恰好をした可愛いブタのロゴで有名ですね。
豚骨系の商品にこのロゴが入っているのを見ると・・・
『お前は作る側じゃなくて、食われる側だろ!』と心の中でツッコミを入れています(笑)
エースコックの代表商品は【スーパーカップ】シリーズです。
ちなみに日本でのシェアは9%で第4位ですが、ベトナムでは60%越えの圧倒的シェアを誇っています。
食いでがあって良いですよね♪(←デブ)
第3位:サンヨー食品
- 売上高:759億円(2015年度)
- シェア:13%
第3位は【サンヨー食品】です。
聞き覚えがある人は少ないのではないでしょうか?
私も今回調査してみて初めて知りました(汗)
しかし、サンヨー食品の代表商品は誰しもが一度は耳にし、そして食べたことがあるであろう【サッポロ一番】です。
サッポロ一番という名称だから、北海道が発祥のメーカーと思われがちですが、創業したのは群馬県です。
サッポロ一番開発のきっかけは、全国のラーメンを食べ歩いた専務が、札幌ラーメンに感銘を受けたことに由来していると言われています。
昔ながらの・・・って言葉がピッタリです。
まるで生麺な即席ラーメンも美味しいですが、昔ながらの麺もおいしいですよね~。
第2位:東洋水産
- 売上高:約1260億円(2016年度)
- シェア:約21%
惜しくも第2位は【東洋水産】です。
東洋水産というとあまり聞き覚えがないかもしれませんが、【マルちゃん】ブランドで御馴染みの企業です。
サンヨー食品もそうでしたが、会社名よりも商品ブランド名の方が有名なんですよね(笑)
東洋水産の代表商品の一つに【マルちゃん正麺】があります。
マルちゃん正麺は、『まるで生麺』との口コミでブームを引き起こし、カップ麺人気に押しやられていた『即席袋ラーメン』の人気に火をつけました。
いや、ホント、つるっとした食感が即席めんとは思えません。
初めて食べた時はビックリでしたね~。
また、サンヨー食品の商品の中で忘れてはならないのが【赤いきつね/緑のたぬき】です。
長年、武田鉄矢さんがCMをやるこの商品は昔ながらのロングセラー商品ですね。
第1位:日清食品
- 売上高:約2800億円(2016年度)
- シェア:約49%
栄えある第1位は【日清食品】です。
これはまぁ、予想通りといった結果でしょう(笑)
第2位と圧倒的な差を付けての勝利です。
シェアは驚きの【ほぼ50%】です。
法律に詳しくないのですが、独禁法とかに触れないのかな、、、
ちなみにカップ麺で有名な【明星】も完全子会社化しているので、明星の売上も込みにした連結売上高は、50%は優に超えます(汗)
日清食品と言えばご存知の方も多いと思いますが【カップ麺の生みの親】です。
日本人がした発明の中で『20世紀で最も偉大な発明』の異名をもつカップ麺は、日清食品の創業者によって開発されたのです。
代表商品は言わずもがな【日清カップヌードル】です。
謎肉に謎エビ・・・
私は、やっぱり定番のしょうゆ味が一番好きですね♪
他にもコミカルなCMで同じみの【ラ王】も日清食品の製品です。
コチラも今や、「まるで生麺」のフレーズを使っていますね。
ちなみに子会社の明星の代表商品は【チャルメラ】シリーズです。
屋台のラーメンがモチーフですね♪
まとめ
納得の第1位は日清食品でした。
圧倒的的なシェアで2位にも大差、というかダブルスコアですね(汗)
ちなみに日清食品では『カップラーメンミュージアム』という施設があり、オリジナルのカップヌードルを作ることができます。
小さいお子さんのいる家族はもちろんのこと、カップルのデートスポットとしてもオススメですよ^^
でも・・・
カップ麺や即席めんの塩分は相当な量なので、食べ方には注意しましょうね!
追記
先日コメントをいただいたので、ランキングについて追記させていただきます。
コメント下さったラーメン好きさん、ありがとうございます。
今回のランキングの3位と4位のサンヨー食品とエースコックですが、両社は業務提携を結んでいて、エースコックはサンヨー食品の『グループ企業の一つ』となっています。
ただ、私が調べた限りでは、エースコックは明星のように、他社に完全子会社化されているわけではないようなので、本ランキングでは一応別会社として扱っています。
グループ企業ということで、ひとまとめにしてしまうと、サンヨー食品が東洋水産を抜いて第2位になります。
ちなみに世界的なシェアだと、日本国内のように日清食品の独壇場というわけではないようです。
2012年の古いデータになりますが、例えば世界最大市場である中国市場においてみると・・・
日清食品を抑えて『カンシーフ(康師傅)』が約40%のシェアを誇っています。
ちなみに、カンシーフにはサンヨー食品が約30%の出資をしており、サンヨー食品のグループ企業の一つです。
ベトナムでは圧倒的シェアを誇るエースコックも、サンヨー食品のグループ企業なので、日本を除くアジア圏全体でみると、サンヨー食品グループの独壇場と言ったところでしょうか。
また北米では東洋水産が約65%のシェアであるのに対し、日清食品は約33%のシェアです。
メキシコに至っては、東洋水産約85%、日清食品約13%となっており、北南米では東洋水産の独壇場のようです。
参考URL:http://toyokeizai.net/articles/-/11230/
、、、というか、即席麺業界のシェアを、実質3社が独占しているとか・・・
寡占状態がひどすぎワロタですね。。。