夏は冷たく、冬は温かく。
スーパーでもネットでも手に入り、価格もお手ごろで庶民の財布に優しいうどん。
うどんは四季を通じて美味しく食べられますよね。
日本を見渡してみても、北の稲庭うどんから南の讃岐うどんまで、日本全国で親しまれていることが良く分かります。
そばと対をなす『日本のソウルフード』と言っても過言ではありません。
では、そんなうどんですが、どこの産地が有名かご存知ですか?
香川が有名なのはわかるけど、はて?という方は多いのでは?
生産量をランキングにしてみました!
あわせてチェック
うどん生産量ランキング!の前に・・・
ーうどんは小麦から出来ているー
こんなことは小学生でも知っていますよね。
「じゃ、アレだ!小麦生産量が多いところが名産地だろ!」
と考えてしまいがちですが、実は全く関係ありません。
悲しむべきところなのですが・・・
小麦の国内自給率12%程度しかなく、ほぼ全てを外国産に頼っている現状があるんですね。
※主にうどんとなる小麦粉はオーストラリアより輸入されています。
ですから、うどんの生産量というのは・・・
『小麦粉をうどんとして加工して出荷している生産地』と言い換えることが出来るのです。
その手法の違いによって、ブランドうどんが誕生していたりするわけですね!
うどん生産量ランキング
うどんの生産量に関する統計データは、以下の2つに分かれます。
- 生めん・ゆでめん
- 乾めん
用途が違うからですね。
順番に見ていきましょう。
生めん・ゆでめん生産量ランキング
まずは『生めん・ゆでめんの都道府県別生産量のランキング』を見ていきましょう。
なお残念ながら2010年からは農林水産省のデータが、うどんやそばといった「めん類」の大枠でしか集計されなくなってしまいました。
なので今回のランキングは2009年のデータを元にご紹介します。
ちなみに未加熱・未乾燥のものを生めんと呼んでいます。
第3位:水沢うどんが強い!群馬県
- 生めん 1,742トン
- ゆでめん 12,645トン
第3位は「水沢うどん」ブランドで有名な群馬県がランクイン。
「群馬には何もない!」と、からかわれがちな群馬ですが、水沢うどんがあれば大丈夫!!(笑)
第2位:意外!?埼玉県
- 生めん 2,053トン
- ゆでめん 22,350トン
第2位はまさかの埼玉県!
え?埼玉県って・・・
あまりうどんのイメージないですよね?
アレ?私だけ?
ゆでめんの生産量は1位と比べると半分ほどですが、3位の2倍もあります。
実はこの現象・・・
蕎麦の生産量ランキングでも起きています!
私も調べてみて、意外過ぎる結果で驚いているのですが、何故か埼玉県が第一位です、、、
埼玉の御当地蕎麦と言えば『秩父蕎麦』がありますが、そこまで有名ではないですよね?
(失礼、ごめんなさい!)
色々調べてみたのですが、明確な答えはなく、どうやら伝統的に蕎麦麺の生産量が多いというわけではないようです。
埼玉が生産量日本一の推定理由として、『大規模製麺メーカーの工場が多数あるから』ではないかと思います。
国の統計資料によると、製麺業を営み資本金規模が1億円以上の企業が埼玉県内に7つも存在しているため、県内での蕎麦麺の生産量が多いのではないかと予想します。
ちなみに7つという企業数は全国2位で、埼玉には大きな企業の生産元が集まっていることが、よくわかります。
参考:https://www.e-stat.go.jp/stat-search/files/data?fileid=000003627387&rcount=2
要は、大手の製麺業者がいっぱい集まっているのが埼玉、ということですね!
しかし、ゆでめん2万トンって凄いですね・・・!
第1位:最強うどん県!香川県
- 生めん 8,480トン
- ゆでめん 38,600トン
1位は誰もが納得する結果に。
「讃岐うどん」ブランドで有名な香川県が第一位です!
埼玉も相当なものでしたが、さすが「うどん県」、他の追随を許しません。
乾燥うどんの生産量ランキング
続いて乾めんでの生産量ランキングも見ていきましょう。
参考は同じく平成21年米麦加工食品生産動向(乾めん類)からです。
第3位:水沢ブランド剛!群馬県
- 乾めん生産量 3,136トン
ゆでめんの生産量は埼玉県に敵いませんが、乾めんは群馬県の方が多い結果に。
乾めんは生めん・ゆでめんに比べて保存がきくので、地方発送にも強いですからね。
水沢ブランドが活きているのでしょう。
第2位:なぜ?茨城県
- 乾めん生産量 3,797トン
茨城県も・・・うどんのイメージがありませんね。
実際、これといったブランドうどんも存在していません。
うーん、しいてあげるならば・・・
資本金7500万円の企業・ヤマダイが茨城県だから?
うーん、でも、うどんの乾麺メインの会社じゃないしなぁ。。。
※カップラーメンが有名な会社です。
うーん。
第1位:やっぱり最強うどん県!香川県
- 乾めん生産量 12,563トン
乾めんも第1位はやはり香川県。
桁が違います。
うどん県を表明するのは伊達じゃない!!
まとめ
- うどん生産量日本一は香川県
- 他に生産量が多いのは埼玉県と群馬県
- 生産量とブランドは必ずしも一致しない
スーパーやネットでうどんを買うとき・・・
生産地やブランドにちょっと詳しくなっていると、いつもと違った気分で美味しくうどんを食べられそうですね!
実はランキングに「稲庭うどん」ブランドで有名な秋田県がランクインしていません。
有名ブランドだから生産量が多い・・・というわけではない所が面白いですね。
まぁ稲庭うどんは、安くて量を売る讃岐うどんとは違って、どちらかというと高級品ですからね!
量というよりも単価で勝負しているのかも知れません。