1998年から2002年までの間、リアルなドキュメンタリー番組として反響を呼んだ「愛の貧乏脱出大作戦」。
借金を抱えてしまった店を、その道の達人の力で繁盛店によみがえらせるというテレビ番組でした。
いい年齢の大人が達人に叱られて、根性から叩き直されている姿は、観ていて不憫に思えるほど・・・
今回は、ラーメンの鬼として有名な、佐野実さんから指導を受けた弟子の店について注目してみました。
佐野実さんが達人として関わったのは、この1店舗のみです。
はたして現在でも営業が続いているのでしょうか。
詳しく見てみましょう。
愛の貧乏脱出大作戦で佐野実の弟子となった店の情報
番組内で佐野実さんの弟子となった店についてまとめました。
- 店名:横浜ラーメン
- 住所:茨城県行方市小貫1970
- 営業時間:12:00〜19:00(お客さん次第で前後する)
- 定休日:水・木・金曜日
- 席:カウンターと小上がり
番組で取り上げられたのは「横浜ラーメン」という店です。
茨城県にあるのに横浜ラーメンという店名は、ちょっと不思議ですね。
ご夫婦二人三脚でやっているお店です。
驚くのが店舗のある立地。
場所がとんでもないところにあるのです。
田んぼや畑が広がる道を進んでいくと、突然、横浜ラーメンが現れます。
まわりには民家のほかに何もありません。
「こんなところにラーメン屋があるの?」と思えるくらい、立地条件の悪い場所です。
もともとは立地のいいところで別のラーメン屋をしていました。
ところが店主の奥さんが、くも膜下出血で倒れたこともきっかけになり、店を閉めて自宅兼ラーメン屋として再出発することになります。
自宅がそこにあったので、ラーメン屋をするには立地が悪いところになってしまったのです。
前に営業していた店から厨房機材を持ち込んで、ご主人ひとりでラーメン屋に改装しました。
横浜ラーメンの店主は、番組放送当時47歳。
奥さんは48歳でした。
放送されたのは1999年5月のことでしたので、20年は経過しています。
お二人とも60代後半になった今でも、店が続いているのか気になりますね。
→ラーメンデータベースによると、残念ながら閉店されているようです。
愛の貧乏脱出大作戦で佐野実から受けた指導は?
番組内では、佐野実さんの弟子として厳しい指導を受けます。
とはいえ、他の番組で佐野実さんが激怒している姿と比べたら、この時はまだ優しいほうだったのかもしれません。
普段、店で出しているラーメンを佐野実さんに実食してもらいますが、「流行らない店のラーメン」と一蹴されてします。
しかも一口食べただけで、材料を自分で作らずに既製品を使っていることも見抜かれ・・・
「インスタントラーメンのほうがうまい」とまで言われてしまう始末。
そんな中、横浜ラーメンの店主は、常に覇気がなく、やる気のない表情。
動きにテキパキ感がなく、ダラダラした印象でした。
- ラーメンに対する情熱が見られない
- ラーメン作りをバカにしすぎ
と達人に喝を入れられ、「ゼロから頑張りたい」と決意を新たにします。
しかし、これまでのラーメン作りは既製品に頼りっぱなし。
ですので手の込んだスープ作りの経験がありませんでした。
手間と時間をかけてスープの出汁を作るところから始まり、一杯の美味しいラーメンを作り上げるまでにかなりの努力が必要でした。
気合いを入れ直してラーメン作りの工程を体に覚えさせないと、短い修行期間で美味しいラーメンにはなりません。
中途半端な気持ちでできるほど、ラーメン作りは甘くありませんでした。
佐野実さんに細かいところまで怒られながらも、なんとか最終試験では「いいでしょう」とお墨付きをもらいます。
達人の指導のおかげで、閑古鳥が鳴いていた店内に、たくさんのお客さんが来るようになりました。
番組で放送された内容をもっと知りたい人は、この動画をチェックしてみてくださいね。
愛の貧乏脱出大作戦に出演した横浜ラーメンのその後は?
番組放送当時は注目されただけあって、行列ができるほどの繁盛店になりました。
しかし、それもつかの間。
いつしかまた、閑古鳥が鳴くような状態に戻ってしまったのです。
店主は生活を支えるために、夜に屋台を引いて街中に出掛けていったこともあったとか。
せっかく佐野実さんから直々の指導を受けたというのに、残念ながら繁盛店とは言えない状態になっています。
その原因の1つは、スープの味を変えてしまったところにあります。
番組あるあるで、店主が達人からの教えを守らずにアレンジを加えてしまうことは、他の店でもよくありました。
横浜ラーメンの場合も同じく、佐野実さんの味を守れなかったのです。
せっかくの味を守り続けることができたら、立地が悪くても繁盛し続けられたかもしれません。
もったいないなと感じる一方で、ふんだんな材料と手間暇をかけたスープは、相当なラーメンに対する情熱がないと作りつづけることは難しいのではないかとも思います。
いくらその道のプロである達人から教わったとしても、ずっと守り続けるかどうかは店主次第ですね。
しかし、そんな中でも横浜ラーメンが閉店したという噂はありません。
どうやらまだ同じ場所でラーメン屋を営業しているようなんです。
定休日も多いし、営業時間もお客さん次第で前後するようですが、しっかりと続いているのです。
20年もの間、繁盛した時期も、そうでなかった時期もあります。
ご夫婦で話し合いながら、現在の状態がベストということになったのでしょう。
バルカンの御機嫌をとるため麺活ツゥでも
超久々に行方市の横浜ラーメンに行ったが、店終いしてしまったようっすww
がびーんw
蔵太鼓を目指しましたが、たまには気分を変えて
手前のとん太に突貫じゃーいッ!!
タンメン700円+大盛100円+ミニ焼き肉丼セット350円#バルカン800#麺活 pic.twitter.com/bmw2GXtaYi— Mr.剛丸 (@xv1600mr240) December 10, 2017
もし行かれる場合は営業しているか、定休日ではないか確認してから行くことをオススメします。
ネット上に出ている情報は、最新ではない可能性がありますので気を付けてくださいね。
現在は昔懐かしくなるような心温まる空間に
現在も営業中ですのでラーメンを食べられます。
それとともに、店主の奥さんのおもてなしに心が温まります。
ラーメンが提供される前に、奥さんお手製の一品が出て来たり、食後にコーヒーが出て来たり・・・
そして奥さんとの他愛のない会話に花が咲きます。
店側はもう、利益をたくさん出して繁盛したいといった欲がないのかもしれません。
最低限の生活ができて、他愛のない会話をお客さんとするのが、奥さんの楽しみになっているのでしょう。
ラーメンの美味しさうんぬんではなく、奥さんの優しさと温かさに触れるために訪れてみてはいかがでしょうか。
まとめ
愛の貧乏脱出大作戦で取り上げられて、ラーメンの鬼、佐野実さんから指導を受けたラーメン屋について紹介しました。
ラーメンは少しアレンジが入ってしまったようですが、それでも20年経っても変わらず営業しているのはすごいことです。
懐かしさを感じる空間で、奥さんとのおしゃべりをしに、一度訪れてみては?
出掛ける前に、営業しているか確認してから行ってみてくださいね。