うどん好きなら一度はやってみたい「手打ちうどん」。
「休みの日に、うどんを打ってみたい!」と思っているお父さんも多いのでは?
ところが、いざスーパーに「うどん粉」を買いに行ってみたところ「うどん粉」がない!?
あるのはたくさんの種類の、「小麦粉」ばかり・・・
- うどん粉は小麦粉と同じ?
- たくさんある内の、どの小麦粉を使えばいいの?
うどん粉と小麦粉の違いをまとめてみました!
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うどん粉と小麦粉の違い
結論から言えばうどん粉と小麦粉はほぼ同じものです。
うどん粉は小麦粉の一種です。
小麦粉と一口に言っても、種類がいくつかあるのをご存知でしょうか?
小麦粉には「グルテン」と呼ばれるたんぱく質が含まれています。
グルテンは粘りのある成分なので、これが多いほど、こねた時に弾力が出るのです。
小麦粉はグルテンの量によって以下の3つに分類されます。
小麦粉の種類
- 薄力粉
- 強力粉
- 中力粉
この3種類の粉のうち、うどんを打つのに最適な粉は中力粉になります。
うどん粉は、中力粉だということです。
どうして「中力粉」なのかを、粉の特徴と合わせて説明します。
1.薄力粉の特徴
小麦粉の中でも一番よく目にするのが、この「薄力粉」ではないでしょうか?
粒子が細かく、グルテンの量が少ないために粘りがあまりないのが特徴。
細かい粒子は素材にくっつきやすいので、粉をまぶして焼くムニエルなどにぴったり。
クッキーやケーキなどにもよく使われます。
サックリした食感にするために、こねないように混ぜることが多いですね。
主にアメリカ産の「軟質小麦」という品種の小麦から作られています。
グルテン量は8.5パーセント以下になります。
2.強力粉の特徴
グルテンの量が多く、粘りが強いのがこの「強力粉」。
パンやピザ、中華麺などに使用します。
よくこねて使うのも特徴ですね。
こねた後に寝かせると、さらに粘りが増します。
粉の粒子が荒く、さらさらとして手につきにくいので、パン生地や麺をこねる際の打ち粉にも使われています。
アメリカ・カナダ産の「硬質小麦」という小麦を使用。
グルテン量の違う小麦粉は、生成法が違うというわけではなく、使っている小麦が違うのです。
グルテン量は12パーセント以上。
パスタに使用する「デュラムセモリナ粉」は、さらにグルテン量が多い小麦から作られています。
3.中力粉の特徴
薄力粉よりもグルテンが多くて、強力粉よりも少ない、ちょうど中間の小麦粉が「中力粉」です。
ふんわりしつつも、こしのある食感に仕上がるので、うどんを打つのにぴったりの小麦粉です。
原材料はオーストラリア産、又は国産の「中間質小麦」。
日本で作られている小麦のほとんどは、この中間質小麦です。
オーストラリアから輸入される中間質小麦は、主に「オーストラリア・スタンダード・ホワイト」という品種。
実はこの品種は、日本の麺のために開発された品種なのですよ。
グルテン量は9パーセント。
薄力粉ではコシがたりない。
強力粉は食感が固めになってしまう・・ということで、うどんうちにピッタリなのは中力粉なんですね。
うどん粉とメリケン粉と小麦粉
ところで、粉物文化の根付いている関西方面では、うどん粉の事を「メリケン粉」なんて言いますね。
メリケンというのは「アメリカン」がなまった「アメリカの」という意味。
小麦粉が輸入され始めた明治時代、国産の小麦粉と区別するために輸入小麦にはメリケン粉という名前が付きました。
現在では、小麦粉が「メリケン粉」と呼ばれることは少なくなりましたが、色々なルーツを経て、「メリケン粉」という呼び名は関西では今も健在となっています。
中力粉とメリケン粉は同じと考えてよいのですが、メリケン粉という名称の粉はほとんど販売されていません。
おまけ:薄力粉に強力粉を足すと中力粉になる?
「スーパーに中力粉を探しに行ったけど見当たらなかった」
という方もいるかもしれません。
うどん打ちのレシピを見てみると、薄力粉と強力粉を混ぜるという方法が数多くあります。
中力粉を使わずにうどん打ちをする方も多いのでしょう。
配合の割合は半々だったり、2対1だったりとレシピによって色々です。
しかし・・・
先ほど書いた通り、薄力粉と中力粉と強力粉はそもそも小麦の種類が違うのです。
と言うのも、グルテン量だけではなく、小麦の中のでんぷんの性質によっても麺の仕上りに違いが出るのです。
そんなのを混ぜたって良いうどんが出来るとは到底思えません。
- 薄力粉や強力粉で作ったけどイマイチ
- どうしても、本物のうどんを打ってみたい!
という方にはこちらをご紹介します。
うどん粉と小麦粉の違い|まとめ
うどん粉は小麦粉です。
しかし小麦粉と一口にいっても、種類が色々あるのですね。
それぞれ性質も違うので、なるべく用途にぴったりの小麦粉を選ぶようにしましょう。