白湯(パイタン)スープは、最近ではどんどんメジャーな料理となってきています。
ラーメンのベースや鍋料理で選べることも多いですよね。
「でも聞いたことはあるけど、何が入ってるのかすらわからない」という方も多いでしょう。
そこで今回は白湯スープの解説と、自宅での本格的な鶏白湯スープの作り方をご紹介します!
白湯スープとは?
白湯スープは文字から想像がつくように「白く濁ったスープ」のこと。
中国語でパイ(白い)、タン(スープ)の意味です。
鶏や魚介、豚骨などを強火でガンガン炊き、乳化(白濁)させる方法で作られます。
反対に透き通ったスープのことを、清湯(チンタン)スープと呼びます。
白湯スープの種類
種類
- 鶏ガラ
- 魚介
- 豚骨
日本では白湯と言うと鶏のイメージですが、魚介や豚骨の白湯も存在します。
…と、ここまで聞くと疑問に思いませんか?
白く濁ったスープ。
豚骨のパイタン。
「それって豚骨スープと何が違うの!?」ってことに。
そうです、広い意味で考えれば、日本の豚骨ラーメンも白湯スープの一種と考えて良いでしょう。
作り方の基本は同じですからね。
単純に呼び方が異なるだけです。
そう考えると、非常に身近な存在であることがわかるでしょう。
同じように、魚白湯を使ったラーメン屋さんも数多く存在しています。
ラーメンや店舗名に白湯が入っていることもあれば、入っていないけど白湯に属するものなど多数ありますので、ご興味ありましたら探してみてください。
もちろん、魚白湯だからうまいまずい!ということはなく、店舗によって味の良し悪しがあるのは覚えておきましょう。
美味いんだか美味くないんだかわからないラーメンだった。
このメニューはもう食べない。
引用:魚白湯ラーメン。味が??
↑の方が行ったお店はどうにも微妙だったようですが・・・
ちゃんと作れば、魚白湯だって美味しいんですよ。
魚介のアラを使った白湯スープ、最初の掃除さえちゃんとやれば生臭さはなく、魚のいい香りのする濃厚なラーメンが出来上がります。
とんこつスープのとんこつの香りが上品な魚の香りに置き換わった感じです。
引用:鯛アラ白湯ラーメン
魚白湯ラーメンを自作されている方の記事です。
鯛のアラを丁寧に下処理し、アクを取りながら、細かい作業をしています。
…普通にお金払っても食べてみたい(笑)
白湯スープの特徴
豚骨スープを思い出してみてもらえれば分かりやすいかもしれません。
トロッとして、まろやかでコクのあるスープ。
鶏白湯でもそれは同じです。
鶏白湯の場合、豚骨や牛骨に比べて、よりヘルシーで臭みが無いことが特徴です。
また、女性には嬉しいコラーゲンが豊富なのも魅力の一つ。
丁寧に煮出したスープは栄養満点です。
白湯スープの作り方
鶏、豚、魚介、材料問わず、その作り方はほぼ同じです。
ガラや骨、アラなどを下処理したら、強火でガンガン炊く。
長時間沸騰させると、スープが白濁してきます。
そうしたら、材料をさらにざるでこし、綿棒などで砕いたり髄をかきだしたりして、さらに煮込みます。
すると、ドッロドロの白濁スープのできあがり!
家でやるには結構な手間がかかりますが、チャレンジしてみても面白いかもしれませんね。
白湯スープの名店と言えば
白湯の名前が入っていないので、あまりイメージがしにくいかもしれませんが…
あの京都発祥の名店、天下一品も白湯スープを使用しているラーメン店のひとつです。
野菜も多く入りますので、純粋な白湯スープではないかもしれませんが、れっきとした白湯スープのラーメンです。
鶏白湯スープの具体的な作り方レシピ
鶏ガラで白湯スープを作る時のレシピを簡単に載せておきます。
まずは基本的な材料の紹介。
材料
- 鶏ガラと鶏足(モミジ)
- 長ネギの青い部分
- 玉ねぎ
- ショウガ、ニンニク
実際の調理工程がこちらです。
簡単な流れ
- 鶏ガラと鶏足(モミジ)をきれいに水洗いする。
- 全部の材料を圧力鍋にいれて30分~1時間煮込む。
- ザルでこしたら、塩コショウで味を調整して完成。
圧力鍋や具材をそろえるのは少し面倒かもしれませんが、物さえあれば意外と簡単ですよね。
これだけでお店で食べるような本格的な味が実現します。
このスープを使ったラーメンは絶品です!
鶏ガラや鶏足(モミジ)はどこで買える?
鶏ガラと鶏足(モミジ)の販売店を一覧にまとめました。
買える場所
- スーパー
- 精肉店
- インターネット通販
実店舗だとスーパーや精肉店で購入できます。
ただし取り扱いがなかったり、在庫が少なかったりすることも。
事前に問い合わせすることをおすすめします。
確実に購入できるのはインターネット通販です。
いちいち問い合わせたり、店舗まで行くのがめんどうな方にはおすすめですね。
こちらでは1羽分から購入できます。
送料こそかかるものの、1羽分で200円ちょっとって、めっちゃ安いですよね(笑)
ラーメン屋での利用実績もあるので、味に関しても申し分ありません。
また、綺麗に掃除された状態で届くので、水洗いの手間が無くなります。
同じショップでモミジも販売されています。
鶏白湯ラーメンを手軽に食べる方法
「煮込んだり、食材を揃えるのは面倒だ」といった方は、セット商品を買ってしまうのも便利ですね。
簡単に本格鶏白湯ラーメンを味わえます。
また、ラーメンではなく、鍋などに利用したい場合には、白湯スープだけでも販売されていますので、チェックしてみてください。
まとめ
白湯スープと聞くと、何か特別なものという印象もありますが、なんてことはありません。
豚骨スープの鶏版と考えると最も分かりやすいでしょう。
お店でも自宅でも。
中身が何なのかを分かって食べることで、また一味変わったものとして味わうことができることでしょう。