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冷やし中華の歴史|人気フレーズ発祥のお店とは

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冷やし中華 発祥 店 歴史

 

日本の夏は暑い、それもじめっとした鬱陶しい暑さ。

食欲があまりないときも、これなら手を伸ばしたくなる・・・

そんなメニューのひとつが『冷やし中華』です。

 

今では初夏を感じる前から店頭に並んだりもしますね。

冷やし中華が並び始めると、夏に向かっていく流れを感じます。

その季節感や根付いた麺文化から、7月の季語にまでなっているのはご存じですか?

 

私は驚きました(笑)

季語って、もっと古めかしい印象があったからです。

 

冷水でしめた麺、冷たいスープ、鮮やかな具材……。

冷やし中華は、実は日本の独特の麺文化のひとつです。

今では冷やし中華だけでなく冷たいラーメンも、コンビニやスーパーにありますよね。

ですが「冷やし中華始めました」の張り紙やフレーズは、これから来る暑さを感じさせてくれる、日本ならではのもの。

 

甘酸っぱい汁に飽きたという人もいるかもしれません。

ですが、冷やし中華は地方色も豊かに出ているのが魅力です。

もしかしたら、あなたの「マンネリな冷やし中華」に一撃を食らわせる、そんな面白いものに出会えるかもしれませんよ!

 

今回はそんな、冷やし中華の発祥と、地方の食べ方についてご紹介します。

元祖の味を辿るのも、発展系を辿るも良し!

というわけで
冷やし中華の歴史|人気フレーズ発祥のお店とは
をお送りします♪

 

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各地で呼称も違う!冷やし中華の文化

麺を冷水でしめて、冷たい汁と共に食べる。

それは、ざる蕎麦や、ざるうどんといった麺文化が日本にあったからです。

 

元々そういった文化があったからこそ、温かいラーメンを冷たくして食べるという発想に導かれたのでしょう。

各土地で、冷やし中華は独特な発展を遂げています。

土地ごとに、冷やし中華の呼称が違うもの、その現れですね。

 

みちのく三大麺という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

  1. 山形の冷やしラーメン
  2. 盛岡の盛岡冷麺
  3. 仙台の冷やし中華

これらがそれに当たります。

 

冷やしラーメン、冷麺、冷やし中華はそれぞれ別物です。

北海道では冷やしラーメンの言葉が定着していて、お店によって冷やし中華が出てくるところと、冷製のラーメンが出てくるところと混在している模様。

岩手で盛岡冷麺と区別するためか、冷やし中華を「冷風麺」と言うこともあります。

 

関東圏では冷やし中華の呼称が一般的ですが、関西を主体に西日本では「冷麺」とも言うところもあります。

 

冷やし中華の発祥とされる各名店

古くは、昭和4年に刊行した雑誌で、冷やし中華に似たレシピが載せられたものがあります。

ですが冷やし中華の元祖として有名なのが、中華料理店が創作したものです。

 

東京「揚子江菜館」の五色涼拌麺

東京の神保町神田で、現在も営業しているお店、揚子江菜館(ようすこうさいかん)。

そのメニューにある五色涼拌麺は、冷やし中華の元祖として知られています。

2代目オーナーが考案したもので、上海の涼拌麺(りょうばんめん)と日本のざる蕎麦を組み合わせて作られたものです。

 

中国の涼拌麺は、日本の冷水によるシメのイメージとは異なります。

扇や扇風機で熱を飛ばしたものです。

「拌」には和えるという意味があり、冷ました麺と具材を混ぜて食べるといったイメージで、汁無し混ぜソバが近いでしょう。

 

昭和8年、東京からでも富士山が見えるほど、高い建物が無かった時代。

お店の窓から見える富士山を皿に具現化するように、高く盛られた麺。

その富士に積もる雪の如く、放射状に載せられた具材。

今現在、具が放射状に盛られるのは、その原型が揚子江菜館から来ているからだとも言われています。

この富士山盛りは今も健在です。

揚子江菜館 冷やし中華

<画像引用:http://www.yosuko.com/ 中国料理揚子江菜館のもの>

 

仙台「龍亭」の涼拌麺

仙台市の錦町で営業しているお店「龍亭」も冷やし中華の元祖と呼ばれています。

昭和12年に誕生し、仙台の冷やし中華の文化を牽引したものです。

 

夏になると売上げが落ち込む中華料理店。

仙台の七夕祭りに合わせ、夏の麺料理として、当時の組合が開発しました。

 

具材が現在の物とは異なっていて、茹でたキャベツ、塩もみしたキュウリ、千切りしたニンジンなどのもの。

こちらも暑さで失せる食欲を補うように、鮮やかな彩りを意識しています。

 

大戦による食糧難で、一時メニューから消えたものの、昭和20年代に復活。

その後改良されて、今に至ります。

 

仙台の冷やし中華は人気を博しました。

夏の風物詩である冷やし中華は、仙台においては一年中販売されています。

冷やし中華の定着ぶりがわかりますよね!

 

現在の龍亭の涼拌麺は、短冊のように添えられた具材が目を惹くスタイルです。

龍亭 冷やし中華

<画像:http://ryu-tei.jp/index.html 龍亭 お品書きより引用>

 

京都「中華のサカイ」の冷麺

冷やし中華はゴマだれ派、という人も多いでしょう。

関東やその北は酢が利いたタレに対し、関西を中心とした西日本は、ごまダレのものが「冷やし中華」で、呼称も「冷麺」となります。

それは京都の「中華のサカイ」が昭和14年創業から、ごまダレの冷麺を売り出した背景があります。

ゴマだれの冷やし中華として、独自に発展していったという説もあります。

 

盛岡冷麺や韓国冷麺とは違う、ごまダレの冷やし中華が「冷麺」。

ゴマだれではない冷麺=冷やし中華という区別があるのかもしれませんね。

中華 サカイ

<画像:http://www.reimen.jp/index.html 中華のサカイより引用>

 

寿がきや発祥?東海地方のマヨネーズ添え

東海地方、山形、福島などでは、冷やし中華のスープにマヨネーズを溶いて食べる風習があります。

これは、東海でチェーン展開していた、「寿がきや(すがきや)」が関係している説もあります。

 

温かいラーメンスープにマヨネーズ入れて溶き、冷やしたものを「冷やしラーメン」として販売したというもの。

甘酸っぱい冷やし中華では物足りなさを感じた層が、冷やし中華とマヨの組み合わせを支持し、広まったと言われています。

 

東海地区のコンビニで冷やし中華を買うと、マヨネーズの袋が付いてくるそう。

辛子とは違う、濃さを求める食べ方は面白いですね。

 

広島「珍来軒」の呉冷麺

広島では、冷やし中華は呉冷麺という名でも親しまれています。

戦後に、呉市の中通りに店を構えた珍来軒が、呉冷麺の発祥です。

 

酸味を抑え、甘味の中にピリッとした辛さがあるタレ。

そのタレが馴染む、特製の平打ち麺を使っています。

食べるときに、酢に唐辛子を浸けた、酢辛子を自分好みに加えるのも特徴です。

呉冷麺 冷やし中華

<画像:http://www.kure-reimen.com/ 珍来軒 お品書きより引用>

 

他県民からすれば珍しい冷やし中華ですね。

珍来軒のオンラインショップで取り扱っているので、興味がある人は取り寄せてみてはどうでしょう?

 

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「冷やし中華はじめました」が始まったのは?

ギターの弾き語りで、「冷やし中華はじめました」というネタでブレイクしたのが、芸人AMEMIYAさん。

そのネタでブレイクし、2011年のR-1グランプリで準優勝しています。

どんなネタだったっけ?という人はこちらのPVを。

 

街で見かけた「冷やし中華はじめました」の貼り紙を見て、ネタが誕生。

その時のブレイクぶりはすごかったので、覚えている人もいるでしょう。

 

そんなAMEMIYAさんが、テレビ番組で「冷やし中華はじめました」を最初に貼ったお店を探る企画がありました。

先述した龍亭を訪ねて聞いたものの、龍亭は空振り。

 

老舗を回って辿っていき、9軒目に訪れたのが「中華飯店 ふじや」

1961年創業の、仙台にあるお店です。

聞いてみると、東京オリンピック(1964年)の時は貼っていたそう。

 

テレビ番組は、そこまで辿って調査が終了しています、明確にどの店がいつからというのは不明です。

ただ……少なくとも50年以上前からあったフレーズ!

 

AMEMIYAさんはそのフレーズをメロディにのせ、ネタとして確立しましたが、確かに印象的なキャッチフレーズですよね。

「冷やし中華あります」や「冷やし中華販売中」と書くよりも、どこか奥ゆかしく、不思議さもある言い回しですよね。

 

はじめました、と言いながら、毎年新しく何かが始まっているわけでもないですし、「初めまして」でもないです(笑)

まるで誰かに手紙や電話で「報告」するように、はじめ「ました」という合図を送っています。

 

こういった言葉のチョイスも、日本人ならではかもしれませんね(笑)

 

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おわりに

幼いとき、家やお店で食べ慣れていた味を、あたかも「一般的」と思い込むことは多々あるでしょう。

冷やし中華もそのひとつです。

進学や就職などで他県に移り住んだときに、他の所では違う冷やし中華が定番だと知った人もいるのでは?

話のとっかかりに、「冷やし中華は何味が好き?」「どんな食べ方が好き?」と聞いてみると、案外盛り上がるかもしれませんよ♪

 



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