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いつから?元祖!冷やし中華発祥店の歴史|冷やし中華はじめましたの謎

 

じめっとした鬱陶しい暑さ。

食欲があまりないときも、これなら手を伸ばしたくなる・・・

そんなメニューのひとつが「冷やし中華」ですよね。

冷やし中華が並び始めると、夏に向かっていく流れを感じます。

冷水でしめた麺、冷たいスープ、鮮やかな具材……。

冷やし中華は、実は日本の独特の麺文化のひとつです。

しかし、その冷やし中華は一体いつどこで誰が作ったのか、知っている方は少ないことでしょう。

残念ながら、特定はできないのですが、50年以上前からあったことだけは判明しています。

詳しく見ていきましょう!

 

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冷やし中華の発祥とされる名店

古くは、昭和4年に刊行した雑誌で、冷やし中華に似たレシピが載せられたものがあります。

ですが、冷やし中華の元祖は中華料理店が創作したものが有力とされています。

しかし、元祖とされる店が何店か存在しており、どこが完全なオリジナルと特定するのは難しい話になっています。

東京「揚子江菜館」の五色涼拌麺

東京の神保町神田で、現在も営業しているお店、揚子江菜館(ようすこうさいかん)。

そのメニューにある五色涼拌麺は、冷やし中華の元祖として知られています。

2代目オーナーが考案した、上海の涼拌麺(りょうばんめん)と日本のざる蕎麦を組み合わせて作られたものです。

 

中国の涼拌麺は、日本の冷水によるシメのイメージとは異なります。

扇や扇風機で熱を飛ばしたものです。

「拌」には和えるという意味があり、冷ました麺と具材を混ぜて食べるといったイメージで、汁無し混ぜソバが近いでしょう。

 

昭和8年、東京からでも富士山が見えるほど、高い建物が無かった時代。

お店の窓から見える富士山を皿に具現化するように、高く盛られた麺。

その富士に積もる雪の如く、放射状に載せられた具材。

今現在、具が放射状に盛られるのは、その原型が揚子江菜館から来ているからだとも言われています。

この富士山盛りは今も健在です。

揚子江菜館 冷やし中華

画像引用:中国料理揚子江菜館

ちょっと汁気が多く見えますが、現在の冷やし中華そのものですよね!

仙台「龍亭」の涼拌麺

仙台市の錦町で営業しているお店「龍亭」も冷やし中華の元祖と呼ばれています。

昭和12年に誕生し、仙台の冷やし中華の文化を牽引したものです。

 

夏になると売上げが落ち込む中華料理店。

仙台の七夕祭りに合わせ、夏の麺料理として、当時の組合が開発しました。

具材が現在の物とは異なっていて、茹でたキャベツ、塩もみしたキュウリ、千切りしたニンジンなどのもの。

こちらも暑さで失せる食欲を補うように、鮮やかな彩りを意識しています。

大戦による食糧難で、一時メニューから消えたものの、昭和20年代に復活。

その後改良されて、今に至ります。

 

仙台の冷やし中華は人気を博しました。

夏の風物詩である冷やし中華は、仙台においては一年中販売されています。

冷やし中華の定着ぶりがわかりますよね!

現在の龍亭の涼拌麺は、短冊のように添えられた具材が目を惹くスタイルです。

龍亭 冷やし中華

画像引用:龍亭お品書き

確かにこちらも現在の冷やし中華とほぼ同じですね!

器がなんとも涼し気です。

 

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ゴマだれ冷やし中華の元祖?京都「中華のサカイ」の冷麺

冷やし中華はゴマだれ派という人も多いですよね。

関東以北は酢が利いたタレに対し、関西を中心とした西日本は、ごまダレのものが多いことが特徴です。

関東の方にはびっくりですが、その呼び方は、なんと「冷麺」です。

冷麺と言ったらフツー、韓国料理の冷麺や盛岡冷麺をイメージしますよね。

これは京都の「中華のサカイ」が昭和14年創業から、ごまダレの冷麺を売り出した背景があります。

ゴマだれの冷やし中華として、独自に発展していったという説もあります。

盛岡冷麺や韓国冷麺とは違う、ごまダレの冷やし中華が「冷麺」。

ゴマだれではない冷麺=冷やし中華という区別があるのかもしれませんね。

中華 サカイ

画像引用:中華のサカイ

寿がきや発祥?東海地方のマヨネーズ添え

東海地方、山形、福島などでは、冷やし中華のスープにマヨネーズを溶いて食べる風習があります。

これは、東海でチェーン展開していた「寿がきや(すがきや)」が関係している説もあります。

温かいラーメンスープにマヨネーズ入れて溶き、冷やしたものを「冷やしラーメン」として販売したというもの。

甘酸っぱい冷やし中華では物足りなさを感じた層が、冷やし中華とマヨの組み合わせを支持し、広まったと言われています。

広島「珍来軒」の呉冷麺

広島では、冷やし中華は呉冷麺という名でも親しまれています。

戦後に、呉市の中通りに店を構えた珍来軒が、呉冷麺の発祥です。

酸味を抑え、甘味の中にピリッとした辛さがあるタレ。

そのタレが馴染む、特製の平打ち麺を使っています。

食べるときに、酢に唐辛子を浸けた、酢辛子を自分好みに加えるのも特徴です。

呉冷麺 冷やし中華

画像引用:珍来軒お品書き

他県民からすれば珍しい冷やし中華ですよね。

 

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「冷やし中華はじめました」が始まったのは?

ギターの弾き語りで、「冷やし中華はじめました」というネタでブレイクしたのが、芸人AMEMIYAさん。

そのネタでブレイクし、2011年のR-1グランプリで準優勝しています。

どんなネタだったっけ?という人はこちらのPVを。

街で見かけた「冷やし中華はじめました」の貼り紙を見て、ネタが誕生。

その時のブレイクぶりはすごかったので、覚えている人もいるでしょう。

 

そんなAMEMIYAさんが、テレビ番組で「冷やし中華はじめました」を最初に貼ったお店を探る企画がありました。

先述した龍亭を訪ねて聞いたものの、龍亭は空振り。

老舗を回って辿っていき、9軒目に訪れたのが「中華飯店 ふじや」

1961年創業の、仙台にあるお店です。

聞いてみると、東京オリンピック(1964年)の時は貼っていたそう。

テレビ番組は、そこまで辿って調査が終了しています、明確にどの店がいつからというのは不明です。

しかし、少なくとも50年以上前からあったフレーズ!

 

AMEMIYAさんはそのフレーズをメロディにのせ、ネタとして確立しましたが、確かに印象的なキャッチフレーズですよね。

「冷やし中華あります」や「冷やし中華販売中」と書くよりも、どこか奥ゆかしく、不思議さもある言い回しですよね。

はじめました、と言いながら、毎年新しく何かが始まっているわけでもないですし、「初めまして」でもないです(笑)

まるで誰かに手紙や電話で「報告」するように、はじめ「ました」という合図を送っています。

こういった言葉のチョイスも、日本人ならではかもしれませんね(笑)

 

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おわりに

幼いとき、家やお店で食べ慣れていた味を、あたかも「一般的」と思い込むことは多々あるでしょう。

冷やし中華もそのひとつです。

進学や就職などで他県に移り住んだときに、他の所では違う冷やし中華が定番だと知った人もいるのでは?

話のとっかかりに、「冷やし中華は何味が好き?」「どんな食べ方が好き?」と聞いてみると、案外盛り上がるかもしれませんよ♪



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