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冷やし中華と冷麺の違い|関西人が間違えてしまう理由とは

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冷やし中華 冷麺 違い 関西

 

梅雨が明けて、汗ばむ季節になると食べたくなるのが・・・

「冷やし中華」です。

特に「冷やし中華はじめました」のポスターを見かけると、思わず注文したくなってしまいますよね。

>>>冷やし中華の歴史|人気フレーズ発祥のお店とは

 

ですが、この冷やし中華、関西ではナント・・・

『冷麺』と言われていることをご存知でしょうか?

 

え?「冷麺も冷やし中華も同じじゃないの?」と思ったあなたは、関西人?

中部より東では、冷やし中華と冷麺とは、まったく別物というのは常識なのです!

驚きかもしれませんが、別の麺料理なんですよ。

 

よく知っている方も、違いが今一つわからない方にも、冷やし中華と冷麺の違いを説明させていただきます。

そして、なぜ関西では「冷麺」とひとくくりにされてしまうのか。

その理由も、独自の調査でお伝えしたいと思います!

 

ということで、
冷やし中華と冷麺の違い|関西人が間違えてしまう理由とは
をお送りします。

 

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冷やし中華の定義について

まず冷やし中華とは、次のような麺を指します。

  • 小麦粉を主原料にした中華麺を冷水でしめて、
  • 錦糸卵、チャーシュー(ハム)や、キュウリなどの具材を千切りにしたものを載せ
  • 醤油ベースに酢と、ゴマ油などを調合したタレをかける

好みにより、マヨネーズやカラシを添えて食べることもあります。

小さな子供から、お年寄りまで、あらゆる年代に食べやすく、炭水化物、野菜、たんぱく質を同時に摂取することができる万能食でもあります。

夏の暑い時には、酸味が効いている冷たい麺は食べやすく、栄養バランスも優れており、家庭でも出番の多いメニューの一つになっています。

 

冷やし中華の発祥は?

今や夏の定番メニューの冷やし中華ですが、その歴史は古く諸説あります。

詳しくはコチラの記事でも書いていますが、違いを理解していただく為にさらっと触っていきますね。

>>>冷やし中華の歴史|人気フレーズ発祥のお店とは

 

一番有力なのは『昭和12年仙台の中華料理組合の発案で作られたと言われる説』です。

夏に売上が激減する中華料理店が、夏にも食べてもらえる中華料理を発案したのです。

それが中国の「涼伴麺」をヒントに編み出され、冷やし中華の元になったというのです。

 

ただ、当時の麺は今のような中華麺ではなかったようです。

仙台支那料理同業組合の初代理事長であった四倉氏
(故人・仙台市青葉区龍亭の初代店主)が昭和49年に勲六等を叙勲した際の提出書類に、
「昭和12年4月冷し中華そば(涼伴麺)を研究完成させ、今日の大衆愛好食品としての基礎を作った」

宮城県中華飲食生活衛生同業組合事務局ブログより

 

今の冷やし中華のような、ノド越しの良い中華麺を製造したのは、仙台の大久康氏(元祖だい久の初代)です。

「元祖だい久 冷し中華」の商標で昭和35年に販売を始めた〈冷し中華〉は、中華料理で食されていた「涼伴麺」を家庭向けに開発。 仙台っ子の好みの味にアレンジしたのが最初でした。
麺の包装後に蒸気処理した生ラーメンは当時の夏場商品としては 業界の危機を救うほど画期的なもので、冷たくても固まらない液体スープ付きの即席性が人気を呼び、宮城県下に一躍ブームをもたらしました。
自社利益だけに固執せず「冷やし中華」の商標をフリーにした初代・大久康の心意気は今もなお全社員のサービス精神に息づいています。

元祖だい久サイトより

昭和35年に「冷やし中華」という、料理名が仙台で誕生しました。

 

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冷麺の定義について

冷麺は、北朝鮮発祥の麺料理で、その独特の麺は、そば粉を原料に作られています。

  • 麺は、そば粉を使用しゴムのように強いコシと歯ごたえが特徴
  • 具材には、キムチ、キュウリ、ゆで卵、チャーシューなど
  • スープは、牛肉(牛骨など)ベースの澄んだスープ

日本でアレンジされた冷麺としては、盛岡冷麺や別府冷麺が有名ですね。

 

もう、この時点で・・・

仙台発祥の冷やし中華とは、麺の材料などからも、全くの別物だということがうかがえます。

 

麺の固さや、具材にキムチやスープにコチジャンを使うところもあり、小さなお子様や、高齢者には少し苦手とされることもあります。

韓国料理店や、焼肉屋で提供される麺類として定着しています。

 

冷麺は、いつ日本に入ってきたのか

冷麺がいつ伝来したのかはコチラの記事をご参照ください。

>>>韓国冷麺と盛岡冷麺の違い|本場の味ってどっちのこと?

 

一応、簡単にウィキを引用しておきます。

1939年(昭和14年)に神戸市長田で平壌出身の張模蘭と全永淑が開業した「元祖 平壌冷麺屋」が日本で朝鮮半島式の冷麺を提供する現存最古の店である。
現在、日本の多くの焼肉店で定番メニューとして提供されている。日本人の口に合うようアレンジされた冷麺も各地にあり、代表的なものに岩手県盛岡市の盛岡冷麺と大分県別府市の別府冷麺が挙げられる。

Wikipediaより

 

なぜ、関西では冷やし中華を冷麺とよぶのか

ここまで、冷やし中華と冷麺の発祥を調べてみて、明らかに別物だということがわかりました。

今ほど流通も良くなかった時代に、東と西でそれぞれ夏に食べやすい「冷たい麺」として誕生した冷やし中華と冷麺。

実は冷やし中華誕生以前にもう一つの「冷たい麺」が京都で誕生していたのです!!!

 

この冷たい麺の誕生こそが冷やし中華と冷麺を混同させてしまう最大の理由だったのです。

 

もう一つの「冷めん」の誕生

仙台で「冷やし中華」と名付けられた麺が誕生したのは、昭和35年でしたね。

それよりもはるか以前・・・

昭和14年創業の中華のサカイで、独自の製法で作った中華麺に焼き豚、キュウリなどの具材を載せ濃厚なスープをかけた「冷めん」を提供していたのです!

 

冷たい麺に具材が載っている食べ物は『中華サカイの冷めん』。

これが、関西(特に京都)では、定着してしまったのです。

 

『夏は中華サカイの冷めんを食べる』というのは、京都の食文化の一つとなっています。

それくらい中華サカイで誕生した冷めんは名物料理となっているのです。

 

キンキンに冷やしたモチモチの麺に、ゴマダレベースのまろやかなタレが絶妙に絡み合います。

焼き豚と、キュウリに刻み海苔だけのシンプルな具材ですが、毎年食べたくなる冷めんです。

 

冷やし中華て、冷めんのことでっしゃろ?

見た目は、どう見ても冷やし中華ですが、京都では『冷めん』なのです。

東で四角と言われたら、西では丸にするんです。

餅に、しかりですね。

 

関西人(特に京都人)は、東京に対するライバル心は非常に強く、東京の文化を毛嫌いする傾向があるのです。

このプライドの高い関西気質が、冷やし中華をあえて冷麺と呼んでしまう理由の一つかもしれません。

 

では、関東でいうところの『冷麺』を関西では何と呼ぶのでしょう。

答えは・・・

『韓国冷麺』もしくは『盛岡冷麺』です。

>>>韓国冷麺と盛岡冷麺の違い|本場の味ってどっちのこと?

 

中華料理店や、ラーメン店に入って「冷やし中華はじめました」のポスターを見たとしても、注文するときには・・・・

「冷麺ください!」と言ってしまうのが、生粋の関西人です。

 

ただ、現代の流通の良さや、テレビの影響、人の移り変わりを経て・・・

『冷やし中華をちゃんと認識できる関西人も増えてきている』ことも付け加えておきたいと思います。

 

関西人の略語好きが理由説

関西人が冷やし中華を冷麺と呼ぶもう一つの理由に、関西人の略語好きを指摘する説もあります。

  • マクドナルドを「マクド」
  • ユニバーサルスタジオジャパンを「ユニバ」
  • アイスコーヒーを「レイコ」(今時の40代でも言いませんが)

これらの略語例にならって・・・

冷やし中華は、冷たい麺だから「冷めん」

 

少し苦しいですが、冷やし中華を「冷たい麺」とまとめてしまうのは、何となく納得の理由ではあります。

 

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まとめ

  • 冷やし中華は、日本オリジナルの麺料理
  • 冷麺は北朝鮮発祥の麺料理
  • 関西では、冷やし中華を冷めんという
  • 京都の中華のサカイでは、冷やし中華のような麺料理を「冷めん」と名付けて提供してきた
  • 関西人は、名称を省略するのが好き

もしかしたら、他にも自分が常識的に使ってきていた言葉や名称が、土地を変わることで全く別物になることも?!

どれだけ文明が発達し情報のスピードが上がったとしても、自分の常識とは違う世界と出会うことがあります。

びっくりするだけ終わるのではなく、その理由やいわれを調べてみると、新しい世界を知るきっかけになるかもしれませんね^^



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