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それって何系?ラーメン系統と種類まとめ|多過ぎる意味を徹底解説!

ラーメン 種類 系統 意味

一口に「ラーメン」と言っても、実に様々な種類があります。

ひと昔前までは、

  • 味噌
  • しょうゆ
  • トンコツ

ぐらいの分類でしたが・・・

近年のラーメンブームで、ラーメンの分類は爆発的に増えました。

今では『〇〇系ラーメン』と称される店舗も多く、ラーメンは系統別に分類されるケースが多くなっています。

けどラーメン通で無い限り、『〇〇系ってどんなラーメンなの?意味わからん!』となってしまいますよね。

系統ごとに解説していきたいと思います!

 

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系統が増えた原因はラーメンブームに

個人的にはこれまでに、3回のラーメンブームが起こっていると考えています。

1つ目は1900年代初頭、日本全国にラーメンが広まった第一次ブーム。

2つ目は1900年代中頃、『中華そば』や『支那そば』という名称よりも『ラーメン』という名称が一般的になり、日本式ラーメンの基本形が出来上がった第二次ブーム。

そして3つ目が、1900年代後半から2000年前半にかけて『ラーメンの基本形』から様々なアレンジをし、独自のラーメン文化が乱立し始めた第三次ブーム。

第三次ブームあたりを境目に、ラーメンは中華から「新しい日本食」へと変換を遂げたのではないかと思います。

 

ラーメンの分類はどこに

ラーメンは『麺、タレ(かえし)・出汁(スープ)、トッピング』で構成されています。

  • 麺が太麺だったり細麺だったり
  • スープが鶏ガラだったり豚骨だったり
  • トッピングが少しだったり山盛りだったり
  • 味付けがこってりだったり薄味だったり

とにかくラーメンのアレンジは自由自在で、まさに無限の味(可能性)を秘めています。

そのため多くのラーメン店が、各店舗独自のラーメンを提供するようになりました。

 

有名店による分類まとめ

店舗独自のラーメンを提供していると言いながらも、中には大ヒットとなり他店にも大きな影響を与えたり、弟子が本店の特徴を活かしつつ独立するケースもあります。

そのため有名店の特徴に似たラーメンが他店でも販売されるケースが多く、これらは〇〇(有名店名)系ラーメンと呼ばれます。

第三次ブームをきっかけに乱立し、今まさに『ラーメン戦国時代』を戦い抜く武将たちです。

青葉系

魚介系と動物系の2つのスープを合わせる『Wスープ』の始まりの店が【青葉】と言われています。

代表店:中華そば 青葉 中野本店

家系

オーダー時に麺の硬さなど細かな注文をすることで有名な系統で屋号は『〇〇家』となっているのも特徴です。

家系の系統をまとめたものは『家系図』とも呼ばれています。

代表店:吉村家

がんこ系

黒塗りの壁、看板を出さずに『牛骨』をぶら下げていれば営業中という、何とも武骨なスタイルが特徴です。

代表店:一条流がんこラーメン総本家

二郎系

ネットでは『豚の餌、三角コーナーの中身』と揶揄されるほどの見た目のインパクトと、熱狂的なファン『ジロリアン』で有名な「ラーメン二郎」をインスパイアした系統。

とにかくジャンキーな味に中毒的に食べたくなる代物です。

代表店:ラーメン二郎 三田本店

せたが屋系

せたが屋自体は『煮干醤油』のスープですが、せたが屋ブランド店には『豚骨』『味噌』『煮干』などの幅広いスープを売りにしている店があり、ブランド店間での味の統一性はありません。

代表店:せたが屋

大勝軒系

大勝軒はつけ麺(もりそば)発祥の店と言われていて、つけ麺はまさに現代つけ麺の基本形とも呼べる味です。

好みによっては大勝軒よりも美味しいつけ麺はあると思いますが、万人受けするのは間違いなく大勝軒です。

代表店:東池袋 大勝軒 本店

たんたん亭系

後述の『支那そば系』で『東京ラーメン』にも分類でき、その中でも特出して人気がある『たんたん亭』が基本になった系統のお店です。

日本蕎麦の伝統技法『本返し』をラーメンに取り入れたと言われています。

開祖は現役を引退して、おでん屋→うどん屋をやっているという噂もあります。

代表店:たんたん亭 本店

中村屋系

中村屋はラーメンファンでなくても一度は聞いたことがある『天空落とし』の湯切りスタイルで有名なお店です。

あっさりとした魚介だしが美味しいお店で、澄んだスープで万人受けする美味しさです。

代表店:中村屋

麺屋こうじグループ系

東池袋大勝軒会長 山岸一雄の教えを守り次世代へとつなぐグループです。

味は店舗によって異なるため、『味の系列』というよりは『グループ会社』の集まりと言うほうが適切かもしれません。

大勝軒の弟子・孫弟子とも呼べる存在でしょうか。

大勝軒と同じ魚介濃厚つけ麺や、二郎系の店舗も存在しています。

代表店:麺屋こうじ

麺屋武蔵系

第三次ラーメンブームの火付け役の一端を担ったとも言える「麺屋武蔵」の系列店です。

店舗にもよりますが、豚骨魚介系の出汁が効いたスープが特徴です。

ちなみに一昔前に話題になった『ラーメン缶』という自販機で買えるラーメンは、麺屋武蔵の店主が考案したと言われています。

代表店:麺屋武蔵 新宿本店

渡辺樹庵プロデュース

ラーメンコンサルタント渡辺樹庵がコンサルタントを手掛けたお店です。

この渡辺樹庵はコンサルタントだけではなく、自身でもラーメン店を経営するなど、敏腕実業家で、鰹の出汁を前面に効かせたスープは渡辺樹庵発祥とも言われています。

代表店:渡なべ

 

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スープ(出汁)の違いによる分類

かつてはラーメンの分類と言えばスープ(タレ、出汁)による分類が一般的でした。

『味噌ラーメン』や『塩ラーメン』ですね。

先述のラーメンブームで言えば、第二次ラーメンブームで登場した分類と言えます。

 

しかし近年ではラーメンが多様化し過ぎ、とりわけ『豚骨や醤油』ラーメンの種類が増えた事もあり、近年のお店はスープの特徴による分類はあまりされていません。

もはやスープだけでは特徴を言い表せなくなってきたんですね。

ただし、スープによる分類はあまりされなくなった一方で、近年登場したスープについては1つの系統として、その地位を確立しています。

濃厚魚介系

濃厚な魚介出汁を使うことが特徴のお店です。

大勝軒のようなつけ麺を売りにしたお店に多い印象で、魚粉をたっぷりと入れて更に魚介感を増すお店もあります。

和風系

日本蕎麦やうどんの『つゆ』のように、和風テイストのどこか上品な感じのスープが特徴です。

鶏そば系

鶏ガラベースのお店です。

博多水炊きのような『鶏白湯』などを売りにするお店も多く、見た目は豚骨のような白濁スープですが、豚骨よりもあっさりとした味わいが特徴です。

 

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地域の違いによる分類

近年のラーメンブームで乱立したわけではなく、第二次ラーメンブームで、全国に登場した、いわゆる【ご当地ラーメン】です。

ただブームに便乗して全国で乱立したため、それぞれの店舗が勝手に名乗りをあげて、結果、同一地域での統一的な特徴を持たないケースもあります(汗)

その中でも1つの系統として確立された分類の例として、以下のような系統があります。

博多ラーメン

豚骨スープに極細麺が特徴。

朝が忙しい漁師の為に、茹で時間が短い極細麺を提供していたことが由来と言われています。

同じく福岡の【久留米ラーメン】も有名ですが、久留米の方がより濃厚豚骨の傾向があり、店内はキツめの豚骨臭が漂っています。

東京ラーメン

後述の支那そば系の一種とも言える東京ラーメンは、昔ながらのあっさりとした味わいが特徴です。

北海道ラーメン

さらに札幌(味噌)、函館(塩)、旭川(醤油)に分類出来る北海道由来のラーメンです。

即席麺の『サッポロ一番』は即席麺メーカー『サンヨー』の役員が、全国のラーメンを食べ歩き、札幌ラーメンに感銘を受けたことが開発のきっかけと言われています。

熊本ラーメン

黒褐色の『マー油』と呼ばれる焦がしニンニクオイルを入れることが特徴的な熊本ラーメン。

久留米ラーメンからの派生ラーメンであることから、豚骨スープが基本となっているが、鶏ガラスープを加えているお店もあります。

 

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昔ながらの分類

第一次ブームに全国に広まった日本ラーメンの源流とも呼ぶべき系統です。

まさに『昔ながら』という言葉がぴったりかと思います。

まぁ、若者からすれば、『古臭い』もしくは『逆に新しい』分類かもしれませんが(笑)

ひとまとめに『老舗系』と表現も出来なくはありませんが、新しいお店を『老舗系』と呼ぶのは個人的には抵抗があります。

支那そば

鶏ガラスープの醤油や塩などのあっさりとした味わいのラーメンです。

昔ながらの味を売りにしたラーメン専門店です。

中華屋系

支那そばとの分類分けが難しいのですが、中華料理店の一つのメニューとして扱われているものは、『中華屋系』と呼ばれることが多いです。

 

近代ラーメンブームのキワモノ

一概には言えませんが、近代ラーメンの多くは、いわゆる『B級グルメ』的なジャンキーな食べ物です。

しかしそんな時代の流れとは、全く別の道を行く系統もあります。

1系統として確立しているかと言われれば、まだまだ開拓中ですが、上手く健康志向の人や女性をファンに付けることが出来れば今後人気が出てくるかもしれません。

意識高い系

ネットでは『意識高い系(笑)』と揶揄されることも多いのですが、ラーメン業界に新たな客層を捕まえるという意味では無視できない系統です。

その系統名通り『意識高い感じが特徴』です。

ラーメンの持つジャンキー感とは反して、小綺麗なラーメンと呼ぶべきかと思います。

代表店:おだしと小麦一三〇(イサオ)

※自称『ラーメン店ではない』そうです。

 

その他の分類

つけ麺専門店

ラーメンではなく『つけ麺』を売りにするお店です。

ただつけ麺だけではなく、ラーメンも取り扱うお店も多数あります。

大勝軒のような濃厚魚介系のつけダレ以外にも、広島系のお店では、唐辛子の効いた辛口つけダレも有名です。

背脂チャッチャ系

ラーメンに背脂をちゃっちゃっとふりかけるのが特徴です。

如何にもハイカロリーな見た目ですが、スープが濃厚になり、癖になる味わいです。

代表店:ホープ軒

 

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まとめ

近年のラーメンブームで、各店が凌ぎを削り、これからも新たな系統が確立していくと考えられます。

現在人気となっている系統は主に『有名店系』のお店が多いのが特徴です。

ただ何かと話題になる有名店の多くは関東(東京)のお店であることがほとんどです。

地方出身の人からしたら、何とも、もどかしい話ですよね(苦笑)



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