日本で人気の高い韓国料理。
特に、焼肉店ではサイドメニューとして色々なものを見かけるようになってきました。
その中で、次のように思ったことはありませんか?
「クッパとユッケジャンの違いって何?」
パッと見では、違いがよく分かりませんよね。
他にも、「雰囲気はなんとなく知っているけれど、違いがよくわからない・・・」という韓国料理、ありますよね。
- テグタン
- チゲ
- スンドゥブ
これらは、全て別の料理です。
この記事で、違いについて詳しく解説していきます。
ユッケジャンとは?
まず、ユッケジャンについてみていきましょう。
「ユッケジャン」とは、韓国料理のスープの一種です。
「ユッケジャンクッパ」となると、ユッケジャンの中にご飯を入れて雑炊風にしているものになります。
ユッケジャンは、牛肉のスジや内臓からダシを取っている辛味のあるスープが特徴。
具には、細切りにした牛肉や野菜を醤油で炒めたものが入れられます。
「ユッケ」というと、生肉のタタキに卵をからめて食べるものを想像しがちですが、これとは別の意味です。
生肉のユッケは、「肉の刺し身」という意味。
対してユッケジャンのユッケは、「犬の肉」という意味です。
現在では牛肉が使われるユッケジャンですが、元々は犬の肉を使うスープだったそう。
歴史上、犬の肉を食べる習慣がない日本の感覚では、ちょっとした衝撃ですね。
韓国では、おもてなしの時に食べるような「ごちそう」の位置づけのようです。
ユッケジャンとテグタンは別の料理
ユッケジャンによく似たスープで「テグタン」があります。
テグタンも焼肉店で見かけることが多いメニュー。
「同じ料理で言い方が違うだけ・・・」なんていう勘違いをしている方も多いようです。
ですが、ユッケジャンとテグタンは似ているようで微妙に違う料理。
その大きな違いは以下のとおりです。
- ユッケジャン:牛の細切り肉を使う
- テグタン:牛の塊肉や骨を使う
前述しましたが、ユッケジャンは元々犬の肉を使っていたこともあり、ルーツも違っている料理です。
クッパとは?
では、クッパはどんな料理なのでしょうか?
韓国語で「クッ」の部分はスープ、「パ」の部分はご飯という意味。
直訳すると、スープご飯ということになりますね。
日本の料理で考えると、雑炊やお茶漬けが近いところ。
韓国では、お店でスープを注文すると、ご飯も一緒についてきます。
そのご飯をスープに投入すれば、それは「クッパ」ということになります。
とても庶民的な料理でもあるんですね。
クッパには様々な種類がある
クッパは種類が豊富な料理です。
ユッケジャンクッパの他にどんなものがあるのか、ご紹介していきます。
カルビクッパ
日本の焼肉店でもよく見かけるメニューですね。
スープは辛味がなく、醤油がベースとなっているのでとてもホッとする味。
具には、次の4つが入っているのが定番です。
- 牛カルビ肉
- 大根
- 人参
- 椎茸
コンナムルクッパ
コンナムルとは豆もやしのことで、その名前のとおりもやしがメインとなっているクッパです。
スープはあっさりしていますが、青唐辛子を入れるためピリッとしています。
この「ピリッ」を和らげてくれるのが、半熟状態で出される卵。
韓国では、二日酔いのときに食べる定番料理になっています。
他にも、次のようなクッパがありますよ。
- ソルロンタン
- テジクッパ
- スンデクッパ
- クルクッパ
- コムタンクッパ
ぜひ本場で食べてみたいものですが、レトルトでも発売されているので、味見してみるのもいいですね。
チゲとスンドゥブは別物
ユッケジャンとクッパの違いについてご紹介してきました。
では、これらと雰囲気が似ている「チゲ」とか「スンドゥブ」との違いはご存知ですか?
まずチゲですが、韓国語で「鍋」を意味しています。
つまり、鍋料理全般のことを指しているんですね。
日本では「チゲ鍋」なんて言われることもありますが、これは「鍋鍋」となってしまうのでおかしい言い方です・・・。
次に、スンドゥブ。
これは、韓国語で「豆腐」を意味しています。
スンドゥブを入れた鍋は「スンドゥブチゲ」という料理名になります。
日本ではスンドゥブ=豆腐の鍋、ということで通用してしまいますが、これも正しくない言い方なんですね・・・。
まとめ
日本料理でも、別物だけど似ている料理ってありますよね。
- お茶漬けと雑炊
- すき焼きと鍋
- お味噌汁と豚汁
今回の記事でご紹介した韓国料理も、似てはいるけれど違うものです。
どんな料理なのか理解できると、お店で注文するのも楽しみになりますね♪