種類豊富な具材をたっぷり使用した「ちゃんぽん」。
麺料理の中では栄養がありそうな見た目に惹かれて、私もよく注文します!
でもぶっちゃけ、ちゃんぽんの定義って曖昧ですよね。
ちゃんぽんは、うどんやラーメンとどう違うのか、説明を求められると難しい・・・
- 「そもそも、ちゃんぽんって何?」
- 「ちゃんぽんとラーメンの違いって?」
そこで今回は、ちゃんぽんの特徴を調査してみました!
あわせてチェック
ちゃんぽんとは
ちゃんぽんとは「さまざまな物を混ぜる」という意味の言葉。
たくさんの食材を混ぜた各地の郷土料理をちゃんぽんと呼びます。
※さまざまな種類のお酒を一度に飲むことも同じくちゃんぽんと言います。
私たちが普段ちゃんぽんと聞いてイメージするのは「長崎ちゃんぽん」ではないでしょうか。
長崎発祥の麺料理ですね。
野菜や魚介類、豚肉、かまぼこなどの具材をラードで炒めたものを、スープで味を調え、麺とともに煮込んでいます。
「リンガーハット」という、長崎ちゃんぽん専門のチェーン店は全国で展開しています。
国内外合わせて、なんと681店舗展開しており、長崎ちゃんぽんの認知度を高めるのに一役買っていると言えるでしょう。
※店舗数は2018年8月31日時点。
ちゃんぽんとラーメンの違い
麺や具、スープなど様々な視点から比較してみます!
麺の違い
ちゃんぽんは小麦粉でつくる独特な「ちゃんぽん麺」を用います!
これは中華麺の一種です。
ですが、その太さに特徴があります。
麺幅は約2mm弱。
ラーメンの一般的な太さは1.5mm程度なので、ラーメンよりも太い麺をつかっていることになります。
また、長崎ちゃんぽんの麺は「かん水」にも違いがあります。
かん水とは、麺に弾力性をもたせるため、小麦粉に混ぜる水のことです。
長崎ちゃんぽんは「唐灰汁(とうあく)」と呼ばれる独自のかん水を用いて作られます。
かん水によって、麺の風味や感触、色合いも変わってくるので、この違いは麺の味にも影響を与えています。
長崎ちゃんぽんを食べるときは、麺の違いを意識して味わいたいですね!
唐灰汁について詳しくはコチラ。
炭酸ナトリウム、炭酸カリウムを配合した薬品。長崎のちゃんぽん麺のほとんどは小麦粉にこの唐灰汁が入った唐灰汁麺だ。昭和初期に上海から伝わった麺作りに欠かせないこの唐灰汁は薬品のため、これを作るには許可が必要。現在この営業許可を持って唐灰汁を製作している人は長崎市内の製麺所にわずか4人しかいない。唐灰汁麺の魅力は一番に独特の風味を持った味わい。また、消化を助け、さらには食欲を増進する優れもの。防腐、殺菌の作用もある。餃子やワンタンの皮や饅頭の原料にもなっているということも知られざる事実。端午の節句に戴く長崎特有のちまきにもこの唐灰汁がたっぷり入っている。
引用:長崎ウェブマガジン
薬品と聞くと怖い感じがしますが、あのちゃんぽん麺の独特な風味と味わいはこれをなくして成り立たないということです。
防腐・殺菌作用があるのは安心ですね!
具の入れ方の違い
ラーメンの具材はトッピング!
既に盛り付けられた麺の上に、もやしやチャーシュー、ときには野菜を並べます。
一方ちゃんぽんは、トッピングではなく、具と麺を一緒に煮込んで作られます。
ちゃんぽんは、鍋で種類豊富な具材を炒めた後、スープを加え、最後に麺を入れて煮ています。
麺が食べごろになるまでじっくり煮込むことによって、スープのうまみを染み込ませているんですね。
スープの違い
ちゃんぽんにも和風スープや、醤油ベースのスープなど、種類はさまざまあるため言及するのは難しいのですが…。
長崎ちゃんぽんに限って言えば、豚骨と鶏がらのブレンドスープを用いています。
一方のラーメンは、豚骨や鶏がら以外にも、削り節や牛骨、昆布など、様々な材料をダシとしたスープが用いられていますね。
まとめ
ちゃんぽんは種類豊富な具材を混ぜた食べ物だという事がわかりました。
ちゃんぽんとラーメンの違いをまとめると・・・
- ちゃんぽんは太麺
- ラーメンの具は後入れ、ちゃんぽんは一緒に煮込む
- 長崎ちゃんぽんは、豚骨と鶏がらのブレンドスープ
こうなります。
周囲にちゃんぽんとラーメンの違いを知っている人は少ないと思います。
今度ちゃんぽんを食べに行く際は、友達に豆知識を披露しちゃいましょう(笑)
あわせてチェック