「料理の鉄人」に審査員として出演していた岸朝子さん。
上品に「おいしゅうございます」と言うコメントで評判になりました。
的確にズバリと言い切るコメントは、勝敗に大きく影響するほどでした。
審査員をしている印象が強いですが、本業は食生活ジャーナリストです。
他にも数々の実績を残されています。
ただのおばあちゃんではなかったのですね・・・
そんな岸朝子さんのプロフィールと、おすすめグルメを紹介していきます。
岸朝子のプロフィール
それではまず岸朝子さんのプロフィールを見てみましょう。
- 名前:岸朝子(きしあさこ)
- 生年月日:1923年11月22日
- 忌日: 2015年9月22日(心不全のため。91歳)
- 出身:東京都
- 学歴:女子栄養学園(現女子栄養大学)卒業
- 夫:岸秋正
- 子ども:4人
- きょうだい:姉・弟
- 職業:料理記者、食生活ジャーナリスト
- 趣味:読書、音楽鑑賞、旅行、タバコ
- 著書:「新訂版 全国五つ星の手みやげ」
「このまま100歳までおいしゅうございます」など多数
女子栄養学園卒の友人がつくったロールサンドの味に魅了されたのがキッカケで料理の世界に入りました。
学校卒業後は、千葉県でカキの養殖業を夫婦で6年ほど営んでいました。
その後、東京に移住して主婦の友社の料理記者となります。
料理記者としての人生
ここから料理記者・食生活ジャーナリストとしての人生が始まります。
- 1955年:主婦の友社入社
- 1968年:女子栄養大学出版部「栄養と料理」編集長
- 1979年:株式会社エディターズを設立して独立
- 2011年: akオフィス設立
「栄養と料理」の編集長時代には、販売部数を10倍にも伸ばしたという実績があります。
当時ではまだ新しかった、食べ歩きや食器の楽しみ方などの斬新な企画を出し続けました。
グルメブームの先駆けと言ってもいいでしょう。
今では当たり前のように使っている、大さじ・小さじの分量の規定を普及させることにも大きく貢献されました。
岸朝子さんがいなければ、多くの人が知ることもなかったかもしれませんね。
独立時に設立した会社は女性ばかりの編集プロダクションでした。
そこで料理や栄養の分野の書籍を数多く出版されます。
生涯、料理ジャーナリストとして活躍されてきたわけですが、子どもを4人も育てながら働くというのは当時も一筋縄ではいかなかったはず。
主婦の友社に応募したときは、9歳、4歳、1歳半の子どもがいたそうです。
しかも4人目が妊娠7ヶ月!
ものすごいパワフルです。
ワーキングマザーの先駆者と言ってもいい存在ですね。
2011年にakオフィスを設立したときは88歳。
晩年まで現役で走り続けてきたことがわかります。
食生活に大きく貢献した受賞歴
なんだかすごい人なんだということがわかってきました。
さらにたくさんの賞も受賞されています。
- 1997年:食生活文化金賞(財団法人日本食生活文化財団)
- 1998年:文化功労賞(沖縄県大宜味村)
- 1999年:バッカス賞(オーストリア政府)
- 2006年:農事功労賞シュヴァリエ(フランス政府)
- 2009年:日本ソムリエ協会ソムリエ・ドヌール(名誉ソムリエ)
受賞できるということは実績が認められているという証拠ですよね。
日本だけにとどまらず、オーストリアやフランス政府からも受賞しているのはすごいことです。
世界を股にかけて食文化に貢献されていたのですね。
岸朝子さんの活躍が今の私たちの食生活に繋がっています。
「おいしゅうございます」の意味は?
料理の鉄人で「おいしゅうございます」と言っていたのが今でも名言として残されています。
でも、その表現は現代ではあまり使われませんよね。
意味は単純に「おいしい」という捉え方です。
実は日本語の文法をみてみると、「おいしゅうございます」が本来の使い方であったようです。
目上の人にとても丁寧に伝えるときに、この言葉を使うのは正しいです。
今、この表現をいきなり使ったら違和感でしかありませんが・・・
そもそも料理の味について、料理人や目上の人に対してうんぬんかんぬん言うのは失礼に当たりました。
「おいしい」「おいしかった」を大袈裟に言うと「おいしゅうございます」になります。
岸朝子さんの心遣いから、この表現を選んだのかもしれませんね。
あなたも今度使ってみては\( 'ω')/
漫画「美味しんぼ」にも出演
岸朝子さんは、「美味しんぼ」の単行本46巻に登場しています。
主人公の山岡と知り合いという設定です。
46巻では道場六三郎がすっぽん料理を振る舞うという回。
そこで岸朝子さんが道場六三郎の「ろくさん亭」を山岡に紹介するのです。
「美味しんぼ」では実在する人物が何人も登場していますが、このコラボは「料理の鉄人」なくして実現しなかったでしょうね。
漫画に描かれるほど、人気の人物だったということがわかりますね。
岸朝子が絶賛するおすすめグルメ
料理ジャーナリストとして活躍していただけあって、数々の書籍やグルメ記事が今でも残されています。
岸朝子さんがおすすめしていた料理は、どれも美味しくて話題にのぼるものばかりです。
もしかしたら岸朝子さんのお墨付きがあって有名になったものもあるかもしれませんね。
おすすめしている商品は、古びることなく現代でも通用するものです。
お取り寄せして楽しんでみてはいかがでしょうか。
まい泉「ヒレカツサンド」
メディアでもよく紹介されている話題のヒレカツサンドです。
芸能人もよく食べているようですね。
柔らかいお肉と手軽に食べられる大きさで、パンもソースもヒレカツサンド用にこだわって開発したものです。
ユーハイム「バウムクーヘン」
日持ちして誰もが好む味で、手土産として有名です。
一度は見たことがある人が多いのではないでしょうか。
お手頃な値段なのも嬉しいですね。
ハウスオブフレーバーズ「チーズケーキ」
しっとりなめらかで香ばしいチーズケーキ。
小サイズでも6,000円もする日本一高いチーズケーキだそうです。
普段は手が届かないけれど、大切な日にお取り寄せしてみたいですね。
肉の竹井「ローストビーフ」
岸朝子さんのご近所だったお肉屋さん。
ホームパーティーのときなど、お皿に並べるだけで1品完成!
本格レストランに訪れたような気分を味わえます。
オンラインで販売はしていないようですので、東京にお住まいの人は訪れてみては?
その他のおすすめグルメは「新訂版 全国五つ星の手みやげ」でチェック
岸朝子さんが全国各地を歩き回って集めた手土産の数々が紹介されています。
これ1冊あればお取り寄せするのも楽になりそうです。
岸朝子さんのお墨付きがありますから、どれを選んでも間違いないですね。
自分へのご褒美にも、手土産用としても参考になる1冊です。
書籍版では全国津々浦々が地方別に網羅されています。
kindle版なら、地方ごとに別売りされていますので、興味のある地方だけチェックするのも良いですね。
まとめ
岸朝子さんの91年の生涯を振り返ってみました。
「料理の鉄人」の審査員をしていたのは、ほんの一面にしかすぎません。
多大なる貢献が今の私たちの食生活にも繋がっています。
岸朝子さんの活躍があってこそ成り立っているということを忘れないようにしていきたいですね。