世界中で人気の麺料理といえば、パスタ。
イタリアから世界に広まり、日本でもよく食べられるようになりました。
ソースの種類が多く、色々な味を楽しめるのが人気の理由の一つです。
そこで今回は、人気のパスタソースをランキング形式でご紹介します。
第5位:超定番!ナポリタン
洋食の定番、ナポリタン。
たくさんの具材と一緒に、ケチャップでパスタを炒めるのが特徴です。
昔ながらの喫茶店や洋食屋さんでよく出されている料理ですね。
昔懐かしいお馴染みの味、というイメージを持つ方は多いようです。
あまり食欲がない時でも食べられるのがナポリタン。
昔から慣れ親しんだ食べ物は、ホッとできるせいか体にも優しく感じる。食後は本を読んでのんびり過ごそう。 pic.twitter.com/I5ClDE8M3t— ゆかりん (@yukaron1) October 13, 2018
ナポリタンという名前ではありますが、イタリアのナポリ発祥ではありません。
実は日本で生まれたパスタソースです。
昭和20年代に、アメリカ軍の兵士がよく食べていた「スパゲッティのケチャップ和え」が日本に伝わり、それをヒントに考案されたと言われています。
アメリカから大量にケチャップが持ち込まれ、日本に普及したことで、ケチャップを使うナポリタンも同じように広まったようです。
特に男性からの人気が高く、家庭の味としても外食のメニューとしても、長く愛されてきたパスタソースです。
具材にはベーコンやウインナー、たまねぎを使った定番のほか、スクランブルエッグを加えた鉄板ナポリタンなどのアレンジレシピも生まれています。
ほかにも多くのパスタソースが普及して押されつつあるものの、根強い人気で5位にランクインです。
第4位:和風の先駆け!たらこスパゲッティ
パスタソースには外国から伝わってきたものの他に、日本で生まれたものもあります。
その中でも特に人気なのが、たらこスパゲッティ。
和風パスタの先駆けとも言えるソースです。
1960年代に、東京の老舗パスタ専門店で考案されました。
常連客が海外土産のキャビアを持ち込み、それでパスタを作ってほしいと頼んだのがきっかけだとか。
おいしいパスタができたものの、キャビアのような高級食材を使ったメニューを日常的に提供するのは難しいものです。
そこで、キャビアの代わりに、手軽に入手できるたらこを使うことを思いついて、たらこスパゲッティが誕生したそうです。
あるとき、C氏が「これでスパゲッティをつくってくれ」とキャビアの缶詰を持ち込みました。それが美味しいと評判になり。「もっと手頃なもので代用できないか」と研究し、たどりついた食材が、「たらこ」です。
引用:パスタ壁の穴
オリジナル・メニュー誕生ものがたり
お茶漬けにヒントを得て上に海苔を散らす、粉状の昆布を加えるなど、たらこ以外にも和の要素がたくさん盛り込まれています。
そのほか、色々なトッピングと相性が良いようで、アレンジして楽しむ人が多いようです。
たらこスパゲッティですが、夏はあえて大葉とミョウガを散らしたり、上からレモンを絞ったりとサッパリ系が抜群にうまくなるので試してみてください。
たらこスパゲッティ最高すぎませんか? | ヌートン 新たな情報未発見メディア https://t.co/GowOri0A7D pic.twitter.com/hp0rrmtNVG
— 加藤 亮 (@katokato) June 5, 2018
あっさりした味わいから、特に女性からの人気が高いパスタソースです。
たらこの代わりに明太子を使う、クリームソースを加えるなど、バリエーションの豊富さも相まって、4位にランクインです。
第3位:手軽で簡単!ペペロンチーノ
オイル系パスタの代表格であるペロンチーノ。
具材が少なく、手早く作れることから、家庭で作るパスタとして人気です。
正式には「アーリオ・オリオ・ペペロンチーノ」といいます。
イタリア語で、アーリオはニンニク、オリオはオイル(=オリーブオイル)、ペペロンチーノは唐辛子を意味します。
具材がそのまま料理の名前になっているという訳ですね。
にんにくと唐辛子をオリーブオイルで炒めるというシンプルさから、イタリアでもレストランのメニューというよりは、むしろ家庭料理として親しまれています。
また、お金が無くても作れる、すぐ作れて夜食に向いていることなどから、「貧乏人のパスタ」や「真夜中のパスタ」など、色々な別名を持つパスタです。
第57回
「手抜きペペロンチーノ🌶」
ガイリックオイルとチリソルトで炒めるだけの時短(ものは言いよう)ペペロンチーノ
#えだまめちゃん秋のペペロンチーノ祭り pic.twitter.com/a807GNqD2f— えだまめちゃん (@edamamechan) November 25, 2018
日本では、キャベツやベーコン、青菜などを加えたアレンジレシピも人気を集めていますね。
久々にキャベツ、キノコ、ソーセージのペペロンチーノ。シンプルな具材で簡単に作れるし美味さもそこそこ自信ある #TakusKitchen pic.twitter.com/fL7LKe7bXP
— 拓郎↙️1日こすかに (@takurou1985) December 3, 2018
知名度とバリエーションの多さから、第3位にランクインです。
第2位:濃厚なボリューム|カルボナーラ
ボリューム感たっぷりのカルボナーラが第2位にランクインです。
卵とチーズを入れたクリームソースは食べ応えがあり、男性の愛好者が多いパスタです。
カルボナーラは、ローマが発祥の地と言われています。
名前の意味は「炭焼き風」です。
炭焼き職人が考案した、あるいは上にかける黒コショウが炭のように見えた、など、様々な由来があります。
日本には、アメリカを経由して伝わりました。
その時にアメリカ人好みのアレンジが加わったためか、いま日本で食べられているカルボナーラと、本場ローマのカルボナーラには違いがあります。
日本のカルボナーラは生クリームを使いますが、ローマのカルボナーラは生クリームを使いません。
本来のカルボナーラは卵黄とベーコン、黒胡椒だけを使います。
僕も牛乳を使わずに、コンソメと卵黄と粉チーズで作る本場ローマ風カルボナーラをよく作りますね。めっちゃ美味しいですよ。
— きすしょっと (@Ki55_Sh0t) November 29, 2018
そのため、日本のカルボナーラよりも黄色が強く出ています。
また、生クリームを入れていないため、低カロリーなのだとか。
ダイエット中でもおいしいパスタが食べたい!という人には、案外適しているのかもしれませんね。
第1位:やっぱりコレ!ミートソース
日本でおなじみのパスタといえば、ミートソース。
小さい頃から慣れ親しんだ、という方は少なくないでしょう。
日本に早くから紹介されたパスタソースの一つです。
トマトペーストにひき肉、玉ねぎなどを加えて炒めたソースは、男女問わず人気を集めていますね。
ところで、似たようなソースに「ボロネーゼ」というものがあります。
同じような見た目ではあるものの、はっきりと違う点がいくつかあります。
一つは、味付けの仕方。
ミートソースが砂糖やケチャップを使って甘くするのに対し、ボロネーゼは具材に少しの塩コショウを加えてワインで煮込むだけ。
もう一つは、使うパスタの種類です。
ミートソースは、丸麺のスパゲッティを使うのに対し、ボロネーゼはタリアテッレという平麺のパスタを使います。
よく煮込まれたボロネーゼのソースには、平麺が最もよく合うとされてきました。
本場イタリアでは、タリアテッレを使わないとボロネーゼとは認められない、とまで言われるそうです。
トマトのさっぱりした口当たりの中にも肉の旨みがちゃんとある。
いくらでも食べ続けられる飽きの来ない美味しさ。引用:グルメまとめの「ぐるまと!」
スパゲッティ最強のタレはミートソース。異論は認めない。
ボロネーゼとミートソース、どちらも違った美味しさがあり、それぞれに人気を集めていますね。
男女を問わない人気と知名度の高さから、堂々の1位です。
まとめ
今回は、パスタソースの種類についてご紹介してきました。
本場イタリアから伝わったレシピそのままのソースもあれば、日本で生まれた、あるいはアレンジを加えられたソースもありと、それぞれに色々な歴史があります。
お気に入りのソースやアレンジの仕方を探す際に、参考にしてみてください。