焼肉店でサイドメニューになっている、この2つの料理名。
- ビビン"バ"
- ビビン"パ"
よく似ていますよね。
果たして、違いは何でしょうか?
実はこれ、同じ料理のことを指しているのです。
ビビンバやビビンパと言われているのは、日本でも人気の韓国料理のこと。
なぜ、2つの言い方があるのでしょうか?
次のような理由があります。
- 韓国語は、日本語での表記が難しい
- 日本人が発音しやすい言い方が定着した
では、ビビンバとビビンパ、より正しい発音なのはどちらなのでしょうか?
これが、なかなかの難題なのです。
この記事で、詳しく解説していきます。
そもそもビビンバ(ビビンパ)とは何か?
韓国語で「ビビン」が混ぜ、「パッ(バッ)」はご飯という意味です。
つまり、混ぜご飯なんですね。
英語でも、「mixed rice」と表現されることがあるようです。
ビビンバってとても彩りよくキレイに盛り付けられているのも、魅力的ですよね。
混ぜるのがもったいない・・・と思ったことはありませんか?
ですが、徹底的に混ぜてから食べるのが現地流なのです。
混ぜずに食べるなんてナンセンス!
食べる機会があるときには、ぜひしっかりと混ぜてみてくださいね♪
ちなみに、「石焼きビビンバ」というのもありますよね。
ビビンバでは器に丼を使いますが、石焼きビビンバは高温で熱した石鍋を使います。
石鍋によってご飯がおこげになって、たまらない美味しさに。
石焼きビビンバは、韓国語では「トルソッビビンバ」と言います。
「トルソッ」は石鍋という意味です。
正しい発音なのはどちらなのか?
ビビンバとビビンパ。
一体、どちらが正しい言い方なのでしょうか?
そもそも、韓国語ではバ行とパ行の区別はあいまいだそうです。
対して日本語は、バ行とパ行はしっかり使い分けますよね。
そのため、ビビンバとビビンパという2つの言い方ができてしまいました。
どちらかというと「ビビンバ」のほうが定着しているのは、日本人が言いやすいというのが理由だと考えられます。
他にもこんな言い方・書き方があった!
ビビンバは、日本語ではすごく表記の揺れがある言葉です。
ビビンバとビビンパだけには留まりません!
調べてみたところ、これだけの表記の仕方がありました。
ビビンバの表記例
- ビビンバ
- ビビンパ
- ピビンパ
- ピビンパッ
- ピビムパプ
- ビビンバブ
- ピビンパップ
なぜこんなに、いろんな言い方があるのでしょうか?
ビビンバをローマ字で表記すると、「bibimbap」となります。
「m」と「p」は口を閉じて発音し、uの音は出しません。
しかし、日本語ではそのような音を表現する文字は存在しませんよね。
mとpの部分を無理やり日本語に直したことで、これだけの表記ができてしまいました。
実際に、uの音を出さずにmとpを発音しようとしてみましたが、日本人の私には無理でした(笑)
また、韓国語に精通している人は、「bibi」よりも「pibi」の方がより現地の発音に近いと感じているようです。
先ほど、バ行とパ行の違いがあいまいと書きましたが、使い分けている部分もあるんですね。
これを考慮すると「ビビ」ではなく「ピビ」で始まっている方が、より韓国語に忠実な表記になります。
ですが、もし最初から「ピビンパ」という料理名で日本に進出していたとしたら・・・
覚えにくく言いにくく、今ほど浸透していなかったのではないでしょうか。
まとめ
韓国語では、バ行とパ行の違いがあいまいであるということに、カルチャーショックを受けました。
あいまいなのに、使い分けている部分もあるということで、韓国語の発音って難しそうですね。
日本語に直したときにより近いのは、「ビビンバ」なのか「ビビンパ」なのか。
この論争は平行線をたどりそうです。