日本古来の麺類である、そば。
「そば通」と呼ばれる人々が数多くいるほど、こだわりを持つ人が多い料理です。
食べるときの作法だけではなく、薬味もこだわりの一つ。
そばの良さを引き立てる、色々な食材や調味料が今に伝えられてきました。
そこで今回、おすすめのそばの薬味をランキング形式でご紹介します。
あわせてチェック
第5位:そばには意外?「生姜」
うどんやそうめんの薬味としては定番の生姜。
実は、そばの薬味としても長い歴史があります。
千切りにして食感を楽しむ、すり下ろして香りを楽しむなど、色々な食べ方があります。
「ソバ切り」におろし生姜、おろし大根、おろしワサビ、ねり芥子、きざみネギ、唐辛子、山椒、胡椒など辛いものが添えられるようになり、同時にそれらを薬味と呼ぶことも広まった。
引用:そばの薬味
茨城大学 真柳 誠先生
参考
また、そばつゆではなく生姜のおろし汁にそばをつける、という食べ方もあるほどです。
いずれも、定番のわさびや大根おろしとは違った辛さを味わうことができます。
生姜には体を温めてくれる作用があるので、冷たいそばに添えれば、体を冷やしすぎずにそばを楽しむことができますね。
第4位:おろしそば「大根おろし」
生姜と同じく、おろしても刻んでも薬味として優秀な大根。
さっぱりした味わいが、より一層そばを食べやすくしてくれます。
昔から、薬味に適しているのは辛味大根と言われてきました。
すり下ろしてそばつゆに入れると、辛味と共にまろやかさが加わります。
江戸時代には「そばの薬味といえば大根おろし」と言われるくらい一般的だったそうです。
色々な薬味が普及した今でも、そば通の間では人気の高い薬味です。
冷たいそばだけではなく、温かいかけそばに入れてもよく合います。
また、天ぷらそばでは天つゆ用の薬味として使われることもあります。
色々な食べ方に合う、使い勝手の良い薬味でもありますね。
生姜とよく似た使われ方をするものの、実績と使い勝手でこちらが4位です。
そば屋で見かけたら、ぜひ試してみてください。
第3位:ざるそばには欠かせない「きざみ海苔」
温かいそばにも、冷たいそばにもよく合うのが海苔です。
ざるそばには刻み海苔が欠かせませんし、かけそばに焼きのり、というのも人気の組み合わせの一つです。
大根おろしと同じく、食べ方を選ばず使える薬味です。
ほかの薬味ほど味や香りが強くないため、どんな食べ方にも合わせやすいのが良いですね。
ほかにも、栄養価という観点からも、そばと海苔は相性の良い組み合わせです。
海苔に含まれる鉄分やカルシウムといった栄養素は、そばには無いものです。
そのため、海苔を添えることでバランスよく色々な栄養素を摂ることができます。
味だけではなく栄養面でも、そばの良さを引き立てる優れた薬味ですね。
栄養面でのメリットと、使い勝手の良さから第3位です。
第2位:冷たいそばには必須の薬味!「わさび」
冷たいそばに欠かせない薬味が、わさびです。
特にざるそばや盛りそばには、必ずと言っても良いほど添えられていますね。
大根おろしや唐辛子とも違うツンとした辛みは、多くのそば通たちに愛されてきました。
もともとは、大根おろしが手に入らなかったときの代用品として使われていたそうです。
ですが今では、わさびの方が普及していると言ってもよいくらいです。
そばつゆに溶かさず、少しずつそばの上に載せて食べるようにすると、程よい味と香りを楽しめるでしょう。
薬味の定番として人気ではあるものの、使い方にこだわりを持つ人の多い薬味ですね。
認知度の高さから、第2位にランクインです。
第1位:冷たいそばも温かいそばも「きざみねぎ」
「薬味といえば刻みネギ」と言っても良いくらいの定番です。
温かいそばにも、冷たいそばにもよく合います。
そばとは異なるシャキシャキとした食感と、やや刺激のある香りが、そばの良さを引き立ててくれます。
ですが、そばの味や香りを消してしまうようなことはありません。
主張しすぎずに存在感を出すという、まさに名脇役といっても良いポジションにあります。
薬味本来の目的や用途に合った食材、と言っても良いでしょう。
そば通から一般人まで、幅広い層に好まれている薬味です。
認知度の高さと使い勝手から、第1位です。
まとめ
今回は、そばの薬味についてご紹介してきました。
こうして見ると、辛味や食感など、そばには無い要素を持つ薬味が人気ですね。
そばをよりおいしく食べるための一工夫として、色々な種類の薬味を試してみてください。