「フォーとビーフンの違いってなに?」
麺類にも種類はいろいろありますが、なかでもややこしいというか、いまいち違いがよくわからないのがこの二つ。
- 「フォーってあのスープに入ってる麺だよね。」
- 「ビーフンはパサパサした焼きそばみたいなもの。」
なんて、なんとなくイメージだけで判断していませんか?
そんなあなたのために、ズバリ何がどう違うのか調べてみました!
フォーとビーフンの違い
フォーとビーフン。
この2つは全くの別物と言って良いでしょう。
一番分かりやすいのはその見た目ですね。
ポイント
- フォー:平打ち麺のような形状
- ビーフン:そうめんのような形状
となります。
なぜその形状になるのか、またその他の違いはどこかを、以下の4点からまとめました。
- 発祥地の違い
- 原料の違い
- 製法の違い
- カロリーの違い
順に見ていきましょう。
1.発祥地の違い
ともにアジア圏が発祥ですが、国がまるで異なります。
フォーの発祥地
フォーはベトナム発祥です。
ベトナムを代表する食べ物で、朝食は必ずと言っていいほどフォーを食べます。
特に忙しい朝は家で食べることよりも、町の屋台や食堂で食べることが一般的です。
朝から空いている屋台や食堂があるなんて羨ましいですね。
ビーフンの発祥地
対してビーフンは中国発祥です。
日本では野菜や肉類、魚介類といっしょに炒めて「焼きビーフン」にしたり、スープに入れて「汁ビーフン」にしたりすることが多いですよね。
しかし中国では、ほかにも油で揚げて料理の付け合わせにすることもあります。
2.原料の違い
見た目はそっくりな2つですが、原料は少し異なります。
フォーの原料
フォーの原料はたった2つです。
- 米粉
- 水
以上!
とてもシンプルですね。
ビーフンの原料
ビーフンの原料も基本はフォーと同じ。
漢字で『米粉』と表記する通り、原料に米粉を使います。
フォーと少しだけ違うのが、ビーフンはうるち米から採取したデンプンを原料としている点ですね。
しかし、最近ではお米のみならず、トウモロコシやジャガイモから取れたデンプンを材料の一部として使うものも出てきています。
3.製法の違い
ここは丸っきり異なる部分です。
見てみましょう。
フォーの製法
まず米粉を水で溶いてペースト状に溶かします。
それを熱した金属板に流し込み、端から細く切っていきます。
平打ち麺のスタイルですね。
できあがりは日本のきしめんのような感じに仕上がります。
ビーフンの製法
米粉と水を合わせて練りこみ、小さな穴をあけた容器に生地を入れて、穴から押し出して麺をつくります。
ところてんみたいな感じです。
できあがりの麺はそうめんのように細いのが特徴です。
4.カロリーの違い
やっぱり気になるカロリー。
2つの違いは・・・
ほぼ変わらずです(笑)
細かく見てみましょう。
フォーのカロリー
乾燥した状態のフォー100gあたりのカロリーはおよそ356キロカロリーだと言われています。
一食あたりで食べられるフォーの量は大体60~70gですので、実際に食べるときのカロリーは249キロカロリーくらいになりますね。
ただし、これは麺だけのカロリーなので、ここに具材やスープのカロリーを追加するとなると500キロカロリーくらいになります。
入れる具材にもよりますが・・・。
ビーフンのカロリー
一方ビーフンは乾燥した状態100gあたりおよそ377キロカロリー。
こちらは一食分(ここでは焼きビーフンとします)に使われる量は75~80gなので、一食あたりのカロリーに換算すると大体280~300キロカロリーになります。
フォーもビーフンも原材料がほぼ同じだからか、カロリー自体はあまり変わらないですね。
ここは調理方法やトッピング、スープによって差が出てくる部分になりそうです。
まとめ
フォーもビーフンも米粉を原料としているライスヌードルで、カロリーはほとんど変わりません。
大きく違うのは製法ですね。
生地を伸ばして切るのがフォーで、ところてんのように穴から押し出すのがビーフン。
それから見た目。
きしめんのような見た目をしているのがフォーで、そうめんのように細いのがビーフン。
わかりやすく違いを説明するとこんな感じとなります。
あなたはどちらがお好きですか?