日本の焼肉店に行くと、次のようなサイドメニューをよく見かけますよね。
- クッパ
- ビビンバ
- 石焼ビビンバ
でも、この3つって・・・違いがよく分からなくないですか?(笑)
さらに、ビビン丼やプルコギなんてのもあって・・・。
もう訳が分からないですよね。
そこで今回の記事では、これらの料理について詳しく解説しています。
これでもう、何を注文すればいいのか悩むことはなくなりますよ~!
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クッパとビビンバと石焼ビビンバの違いとは?
クッパとビビンバは、どちらも韓国料理ですが、別の料理です。
ごく簡単に説明すると、次のようになります。
ポイント
- クッパ:スープにご飯をいれたもの
- ビビンバ:いろんな具をのせる、まぜご飯
そして、ビビンバと石焼ビビンバだと使う器が変わります。
- ビビンバ:丼などを使う
- 石焼ビビンバ:高温で熱した石鍋を使う
それでは、これら3つの料理について詳しく説明していきますね。
クッパとは
「クッ」がスープ、「パッ」はご飯を意味します。
簡単に言うと、スープをご飯に入れて食べる料理です。
日本で考えると、雑炊とかお茶漬けのイメージで、ごく庶民的。
韓国では、お店でスープを頼むとたいていご飯も一緒についてきます。
そのスープの中にご飯を入れれば、それはもう「クッパ」ということになります。
一方、日本のほとんどのお店では、スープの中にご飯を入れた状態で提供されるのが一般的。
日本での食べ方は、本場とは少し違っていたんですね。
たくさん種類のあるクッパですが、韓国と日本で人気のあるものは違っています。
まず、韓国でメジャーなクッパは次の3つです。
- コンナムルクッパ:大豆もやしがメイン
- テジクッパ:豚肉の様々な部位が煮込まれている
- スンデクッパ:韓国ソーセージ入り
対して日本だと、次の3つをよく見かけます。
- カルビクッパ:牛カルビ肉入り、醤油ベースのスープ
- ユッケジャン:コチュジャン入りの辛口スープ
- コムタンクッパ:牛肉、ねぎがたっぷりの塩味スープ
また、韓国だとクッパ専門店もありますが、日本では焼肉店のメニューとなっている場合が多いですね。
ビビンバとは
日本では「ビビンバ」とされることが多いですが、「ビビンパ」の方が本場の発音に近いです。
「ビビン」が混ぜ、「パッ」はご飯を意味します。
つまり、混ぜご飯ということですね。
具体的には、残りご飯の上にナムルや炒めたお肉を盛り付け、コチュジャンやごま油をかける料理のこと。
※ナムルとは、野菜や山菜をごま油などで和えたものです。
混ぜやすくするために少量のスープをかけることもあります。
ご飯の上にのせる具は、5種類であることが本来のやり方。
ですが、現在ではたくさんの具をのせるのが主流になっていますね。
混ぜご飯というだけあり、ビビンバは徹底的に混ぜてから食べるのが本場流。
きれいに盛り付けられていると、「混ぜるのもったいない・・・」なんて思ったりもしますよね。
ですが、混ぜずに食べるのは、韓国の方からするとナンセンスなのです。
ビビンバも様々な種類がありますが、特に有名なのが「全州(チョンジュ)ビビンバ」。
全州ビビンバの特徴は、次のとおりです。
ポイント
- 朝鮮半島の三大名菜のひとつ
- 無形文化遺産
- 20種類~30種類のたくさんの具をのせる
韓国には、全州ビビンバの専門店まであります。
他に有名なビビンバは、以下の2つです。
- ナムルビビンバ:オーソドックス。残り物のナムルを使うことが多い。
- ユッケビビンバ:ユッケをのせる。専門店で食べることが多い。
石焼ビビンバとは
高温で熱した石鍋にビビンバを入れたものを「石焼ビビンバ」と言います。
韓国では「トルソッ(石釜)ビビンバ」という名称。
高温の石鍋によってご飯がおこげになり、一味ちがったビビンバを楽しめます。
日本でも韓国でも大人気の石焼ビビンバですが、実は発祥の地がはっきりしていません。
2つの説があります。
注意ポイント
- 日本にある韓国料理店が考案し、韓国に逆輸入された
- 韓国の「全州中央会館 明洞本店」が発祥
調べれば調べるほど、どちらが本当なのか分からなくなってしまいます(笑)
「全州中央会館 明洞本店」は、石焼ビビンバの老舗であり、ガイドブックにも必ず載っているような有名店です。
発祥の地なのかははっきりしませんが、食べてみる価値はありますよ。
通販だと、直火OKの石焼ビビンバ鍋を取り寄せることもできます。
ご自宅で石焼ビビンバを作ってみるのもいいですね。
ビビン丼やプルコギは何が違うの?
ビビン丼やプルコギもよく聞くメニューですよね。
クッパやビビンバとの違いについてご紹介します。
ビビン丼
ビビン丼は、牛丼チェーン「松屋」のメニューのひとつ。
ビビンバを日本人受けするようにアレンジしたものです。
一度メニューからなくなっていましたが、2019年に豚肉を使ったビビン丼がレギュラメニュー化しました。
プルコギ
「プル」が火、「コギ」が肉を意味します。
牛肉がメインで、野菜もたっぷり食べられる炒め物。
山のような形になっている専用の「プルコギ鍋」で調理します。
まとめ
とってもおいしい韓国料理。
メニューの違いが分かると、より親しみがわきます。
焼肉店にいったときのシメに、ぜひクッパやビビンバを注文してみてくださいね。
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